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世界最大級の市民映像祭
「第31回東京ビデオフェスティバル」で佳作入賞!

小嶋 慶也 略歴はこちらから

小嶋 慶也/川口芸術学校3年

 東京学芸大学を卒業後、塾・予備校業界の会社に就職。3年間の社会人生活を経て本学川口芸術学校に入学した。「プロデュースに携わる仕事を目標に就職活動をしました。人を巻き込みながら動かしていくことに魅力を感じていたからです。就職した『早稲田塾』の運営会社は、若い時から責任ある仕事を任せてもらえます。池袋校の責任者などを経験し、“プロデュース”について多くを学びました」。

 そんな中、小さいころから好きだった映画のプロデュースをしたいという気持ちが強くなっていく。会社を辞めて川口芸術学校へ入学するかどうかは、人生の大きな岐路だった。「決意できたのは、大学4年生の時に急死した父が背中を押してくれていたからです。就職活動の内定が出たころ、父は私の映画への思いを知っていて『一度きりの人生だから、やれるタイミングでやりたいことをやった方がいい』と言っていました。この言葉が頭に残っていたので、自分の夢をあきらめない決断ができました」。

 授業のコンテンツ製作の課題で撮った短編ドキュメンタリー『歴史と共に生きる町~こちら亀の湯・本町一丁目~』が、「第31回東京ビデオフェスティバル」で佳作に入賞した。授業の課題は「川口再発見」だった。ベッドタウンとして街の都市再開発化が急速に進む埼玉県川口市。その一方で昔ながらの町並みが失われつつある現状を、廃業が決まった銭湯「亀の湯」を通して浮き彫りにした。「亀の湯は川口が抱える都市再開発化の問題を最も象徴していました。古い町並みの廃れるのがいいのか悪いのかではなく、それをありのままに描きたかった。都市再開発化のスピードはあまりに早すぎます。このままでいいのかどうか、一石を投じたかったんです」。

 自身も含め先祖20代が川口在住。川口芸術学校に入学を決めたのも、早稲田の名前を冠している安心感と地元にあることが決め手となった。今後も同地に骨を埋める覚悟だ。「最近『埼玉県映像の街推進委員会』というNPO法人を立ち上げました。オリジナリティがあることをやろうと考えたら、地元密着が一番だと。ある地域から生み出された強烈な個性が、広く世の中に受け入れらていくとう道があると思うんです。目指すは『川口から世界へ』! 国際映画祭にも積極的に参加したいですね」。世界の舞台から日本へ、そして川口へと凱旋する日に期待が膨らむ。

(提供:早稲田ウィークリー

小嶋 慶也(こじま・よしなり)/川口芸術学校3年

1980年埼玉県生まれ。東京学芸大学教育学部卒。本学川口芸術学校3年。授業でクラスメート3人と製作した短編ドキュメンタリー『歴史と共に生きる町~こちら亀の湯・本町一丁目~』が、54の国と地域から作品が集まる世界最大級の市民映像祭「第31回東京ビデオフェスティバル」で佳作、「彩の国市民映像コンテスト」で優秀賞をそれぞれ受賞。NPO法人「埼玉県映像の街推進委員会」代表理事、「クリエイティブ芸術集団 namamo」代表。好きな映画は『ゴッドファーザー』『魔女の宅急便』など。