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エースナンバー11を背負った
早稲田から埼玉西武ライオンズへ

松下 建太 略歴はこちらから

松下 建太/スポーツ科学部4年

 11月1日、神宮球場で学生生活最後の早慶戦を終えた。「この場所に立つのは最後だ、と思うと、自然に涙がこみあげてきました」と話す松下さん。

 早稲田に入学するまでは“思い込んだら、わき目もふらず”なタイプだったが、人間関係が広がり、アドバイスを受けたり相談したりしているうちに目標に向かっての意識の構築方法が分かったり、客観的な視点を持てるようになったという。

 入学直後の東京六大学野球春季リーグで、マウンドに立つ機会を得た時、これまでにない感覚に包まれた。スタンドの応援部のメンバーや観客が、まさに一体となってワセダ!ワセダ!と応援する姿に「心がふるえました」。早稲田の伝統と重みを改めて感じ“忘れられない衝撃体験”となったと、松下さんは話す。「そんな早稲田で野球ができたことは、幸せでした」。

 野球での活躍と、自身の努力で奨学金も獲得し、充実した大学生活を過ごすこともできた。「これらのサポートのおかげで、ここぞというときにも、力いっぱい取り組むことができました」とうなずく。

 「ラグビーでも駅伝でも、チームプレーは重要なんですが、野球はその中でも特にチームプレーが大切なスポーツだと僕個人は思っているんです」。チームプレーの良しあしが結果につながるからこそ、野球は面白くて怖いスポーツなのだと実感している。小学5年生から少年野球チームに入団し、10年以上続けてきた野球。やめたいと思ったことはない?「ないですね。むしろずっと夢中でやってきた感じです」

 現在、卒業論文作成に忙しい日々を送っている。ハイスピードカメラで撮影した自分の投球フォームの研究がテーマ。12月中旬の提出期限に向けて鋭意執筆中だ。「野球部の應武監督と、スポ科の葛西先生。このお二人が僕の『東京の父』です。あ、勝手にそう思っているだけですけど…」退部後は、寮を出て一人暮らしをしている。「けっこう自炊もしています。味噌汁の味噌の量が分からなくて、友だちに電話して聞いたりして(笑)」。春からは社会人。「さすが早稲田の人間と、思われるような人物になりたい。そしてOBとして、後輩に何かを感じてもらえるような存在になるのが夢です」。力強くそう言葉を結んだ。

(提供:早稲田ウィークリー

松下 建太(まつした・けんた)/スポーツ科学部4年

1987年広島県生まれ。高知明徳義塾高等学校卒業。スポーツ科学部4年。葛西順一ゼミ。2008年東京六大学春季リーグ戦最優秀防御率投手賞、第56回全日本大学野球選手権・最優秀投手。2009年11月、ドラフト会議にて埼玉西武ライオンズより指名を受ける。大好きな映画は“100回以上は見ている”『クール・ランニング』。力の源は、“茄子”と“しめ鯖”。