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中山 由依 略歴はこちらから

世界の舞台で自作の曲を熱唱
若きシンガーソングライターに注目!

中山 由依/社会科学部4年

 「……あかん、いつもの声が出えへん……」。『Voice of McDonald's 2010』のファイナリストとして世界大会に出場すべく、米国、オーランドのコンテスト会場に向かった中山さん。大会前のボーカルトレーニングで、本来の歌い方ができずに悔し涙が出るほど不調だった。体調もさることながら、ステージスタイルも納得のいく形にできず「正直、もうどうしよう……って思っていました」。不安いっぱいでリハーサルに臨んだ中山さんに、バックバンドのメンバーが声をかけてきた。「Yui! Let's enjoy it!」。そうだ、歌うことが大好きでここまで来たんだもの。まず自分が楽しまなきゃ! メンバーの言葉で、ぱっと気持ちが晴れた中山さん。迷っていたステージスタイルも、弾き語りを取り入れたものに変更し、自分らしさを表現することに専念した。そして、結果はみごと入賞。「もちろん結果も重要なんですが、あんなに大きな、しかもアメリカのステージで、楽しく伸び伸びと歌えたのが一番嬉しかったですね!」。とびきりの笑顔をみせる中山さん。

 中学時代から音楽活動をしていた中山さんが、あえて早稲田に進学を決めた理由は「音楽も、勉強も両方頑張りたかったから」。高校3年次の担任の先生にも「音楽も勉強も力いっぱい打ち込める東京の大学に進学したい」と相談したところ「それなら早稲田しかない」と勧められた。実はこの担任の先生は、本学の卒業生。「早稲田は個性を大切にしてくれる学校だから」という理由によるアドバイスだったらしい……。

 無事入学し、東京での新生活が始まった。けれど、東京の人はとにかく歩くのが早いし、電車に乗ってる人はみんなくたくたに疲れている。そして東京にいる人は、誰も私のことなんか知らない……。そんな気持ちでいっぱいになっていたころ、音楽番組で知り合いになっていたStreet FightersのパーソナリティであるYASSさんよりライブに来ないかと誘われた。くしくもライブ会場は、キャンパス最寄の高田馬場にあるライブハウス。久びさに出かけたライブで、交友関係が広がり「やっと居場所を見つけた、って感じでした」。大学生活にもなじみ始め、憧れの街だった東京は「自分が活動する街」になったのだ。

 今回の『Voice of McDonald's 2010』に出場して「自分に自信がもてるようになりました」と中山さんは、ほほえむ。「音楽だけで生きると決めるのが、ずっと怖かった。でも、この世界大会のステージで歌い終わった直後に感じたことは『今までで一番よく歌えた!』という満足感と、『私、もっともっと歌える!』という向上心でした」。日本語の歌詞だったにも関わらず、観客の感動した様子もよく伝わり「言葉は通じなくても、気持ちは通じた!」と確信したという。

 徳島にいたら知らなかったこと、出会えなかった人が全部早稲田に詰まっている、と話す中山さん。「早稲田にいたからこそ、音楽に向かい合う勇気を持つことができたのかもしれません」。世界大会で得た自信と、早稲田で培った勇気。その2つを携えて中山さんは、シンガーソングライターとして力強く歩み出している。

(提供:早稲田ウィークリー

中山 由依(なかやま・ゆい)/社会科学部4年

1988年徳島県生まれ。社会科学部4年。笹原宏之教授の「言語とメディアの研究」ゼミ在籍。幼いころからエレクトーンと共にピアノを習い、12歳で初めて作曲。15歳でバンド結成、16歳ごろからソロ活動をスタートした。YAMAHA主催の“TEENS' MUSIC FESTIVAL”での入賞を重ね、2010年、マクドナルド主催の『Voice of McDonald's 2010』のたった一人の日本代表となる。世界51カ国、1万4千人の参加者の中から選ばれた12名のファイナリストの1人として、4月にアメリカ、フロリダ州オーランドで開催された世界大会に参加し、見事入賞を果たした。好きなアーティストは数多いが、中でもキャロル・キング、クラムボン、aiko、荒井由美、安藤裕子がお気に入り。生粋の阿波っ子らしく、阿波踊り歴16年! 振興協会 水玉連に所属するベテラン。