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濱田 真里 略歴はこちらから

This is my real.
世界を旅して分かった本当の自分!熱血ワセ女の奮闘記!!

濱田 真里/教育学部4年

 自分にできることってなんだろう。大学3年生のとき運営スタッフとして『早稲田祭2008』を無事に運営し終えた濱田さんはふと、こう思った。あこがれの大学に入学し、早稲田を盛り上げるために一直線。でも何かが足りない…。燃え尽きてしまった自分がそこにいた。自分が知らないことが世の中にはもっとたくさんあるのではないか。そうだ! 世界中を旅してもう一度自分を見つめ直そう! 「こうと決めたらとことん突き詰めないと気がすまない性格なもので……」。濱田さんはそう言って笑う。

 その言葉のとおり2009年1月に1年間の休学と世界旅行を決意、その年の5月にはもう出発。アフリカやアジア、ヨーロッパ諸国と計22カ国を周りそのうち6カ国でボランティア活動を行った。やる気さえあればどんな国でだって自分に何かできることはあるはず……。そう思って臨んだボランティア。でも現実は違った。専門知識がない自分は、手伝うことすらできない。「何の役にもたたない自分がそこにはいました」。そんな時、一人の現地スタッフがくれた言葉で目が覚めた。「This is our real.(これが私たちの現実だよ)」。ひとはそれぞれ活躍できるフィールドがある。無理に背伸びをするのではなく自分がやるべきことを確実にやろう。ボランティア協力を経験した国のほとんどが、まず日々を生き延びていくことが最優先だという人々がたくさんいる国だ。だからこそ、現地スタッフがくれた言葉に「他人と同じようにできることだけがすごいことではない。私にだからこそできることがある」と思ったのだという。

 背伸びをしない自分をみつけてからは人に対しての接し方も変わった。「分からないことがあれば、誰にでも声をかけられるようになりました」。人見知りするほうではなかったけれど、等身大の自分を見せることにどこか抵抗があったのも事実。世界中を渡り歩いた後は、頑固だった自分はすっかり様変わり。狭かった心は知らないうちに広くなっていた。日本のことだけが好きだったはずなのに、今では世界中に友だちができた。帰国後感じるのは外国人と日本人の思考回路の違い。マイナス思考からスタートしがちな日本人に対して外国人はとにかくポジティブ。不意に起こるアクシデントすら楽しんでしまう彼らの気風を、どんどん自分の生活の中に取り込んでいきたいと思っている。

 将来は人と人をつなげるような職業に就き、いずれは社会貢献のできる企業を立ち上げたいという。もちろん現場主義、等身大の気持ちは忘れない。「世界を一周することそれ自体はすごいことだとは思ってないんです。公務員試験に取り組む人、お笑い芸人を目指す人。掲げる目標は人それぞれでいい。ただ、人にはそれぞれのフィールドがあって自分のやるべきことが必ずあるはず。まずはそれを見つけることが重要だと思うんです」。

 実は生まれつきの方向音痴で、世界中を旅し終えた今でも、未だに地図は読めないまま。けれど濱田さんの未来には、世界につながる見えない大きな地図が広がっている。

(提供:早稲田ウィークリー

濱田 真里(はまだ・まり)/教育学部4年

1987年宮崎県生まれ。教育学部4年。埼玉県、私立狭山ヶ丘高校卒業。世界に旅立つきっかけとなったのは 社会企業家として活躍するジョン・ウッド著 『マイクロソフトでは出会えなかった転職』を読んだこと。「世界に名だたる大企業で、働くことが全てではない。自分の信念を貫く著者の姿に、感動しました」とキラキラした瞳で語る。一歩踏み出す勇気をこの本からもらったのだとか。現在はキャンパスツアーガイドをがんばる日々!