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田辺 徳雄 略歴はこちらから

コーチ業とeスクールを両立!
苦労はあっても、良い刺激があるから継続できる

田辺 徳雄/人間科学部eスクール健康福祉科学科

  埼玉西武ライオンズで二軍打撃コーチを務める田辺さん。現役時代は常勝西武の黄金時代(1986年~1994年)を築いたメンバーの一人だ。「入団時の西武はスター選手揃い。石毛宏典さん、伊藤勤さん、秋山幸二さんなど名選手ばかりで、プレーを見ていて楽しかった」と当時を振り返る。ちなみに清原和博選手は後輩だったが別格扱いだったらしく、監督やコーチから小言を言われるのは田辺さんの役目だったとか。2000年に現役引退後、2002年から西武ライオンズの二軍打撃コーチに就任。現在一軍で活躍中の中島裕之選手、栗山巧選手などは田辺さんが指導した選手たちだ。「中島や栗山は、超が付くほどの練習の虫。ファームの試合で打てないとよく居残りで練習していました」と、スター選手たちの意外な一面をこっそり教えてくれた。

 2006年からはコーチ業を続けながら人間科学部eスクールに入学。入学のきっかけはプロ野球OBクラブで目にしたeスクールの募集パンフレットだったそう。「高校時代はプロになれなければ進学希望。他大学の通信課程を経験した妻も背中を押してくれました」。しかしコーチ業との両立は、楽な道のりではなかったようだ。「コーチ業の役に立てばと心理学などを受講しましたが、レポートの提出も頻繁にあって、ついていくのに必死。遠征時はいつもパソコンを持ち込んで講義を聞いています。ホテルの部屋に回線がなくて、ロビーで受講したこともありますよ。通りすがりの人から『あいつ、何やってるんだ?』みたいな目で見られて……」。

 しかしeスクールを続けたことで格段に視野が広がった。コーチとして現場に立つこと、そして学問を通して客観的な視点を学ぶことがうまくかみ合ってきた感覚があるそうだ。「4年で卒業するためにゴルフの回数も減らすなど、楽しい誘いを断ってきました(笑)。現在は卒業研究に取り掛かっています」。しかし、これほど苦労したにも関わらずeスクールを継続できた理由とは? 「eスクールはBBSなどで他学生ともつながりができるし、孤独感がないですよね。授業もピリっと知的な刺激があり、レベルの高い内容を勉強していると実感できたのでモチベーションにつながりました」。また、指導を受けている吉村正先生はティーボール(投手抜きの野球)の普及活動に田辺さんを同行させてくれるそう。普段なら顔を出すことのない会合などへ出席して、著名人と会う機会も増えた。「各界で活躍されている方々と会う機会を作っていただけるのはありがたいです」と大学生活がもたらす人脈の広がりについても笑顔で語ってくれた。今後は大学で学んだことを取り入れ、独自の指導法を確立していきたいと話す田辺さん。さまざまな知識と広い視野を持ったコーチの誕生で、埼玉西武ライオンズは今後さらに強くなるかもしれない。

(提供:早稲田ウィークリー

田辺 徳雄(たなべ・のりお)/人間科学部eスクール健康福祉科学科

1966年山梨県生まれ。山梨県立吉田高等学校卒業。人間科学部eスクール健康福祉科学科在学中。幼少のころから野球を始め、1984年に山梨県立吉田高等学校から西武ライオンズに入団。入団3年目から遊撃手としてレギュラーに定着し、西武黄金時代を支えた。右投右打で、本人曰く「高めの球、場合によってはボール球を打ちにいくことが自分の個性だった」とか。引退後、2002年から西武ライオンズの二軍打撃コーチに就任。現在一軍で活躍する有名選手の中にも教え子が多数在籍している。現在は2010年度の卒業を目指し、卒業研究に取り組んでいる。