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かけがえのない学生生活、
そしてポジティブな自分へと導いてくれたクリケット

國木 裕子/教育学部2011年卒業

 クリケットの魅力はずっと攻撃を続けられること。私も1時間半打ち続けて76点取った経験があります。得点を積み重ねていく感覚が楽しいんです!」。はじけるような笑顔でクリケットについて語る國木さん。でもちょっと待って! 一人で1時間半? 76点って? 「クリケットの試合の流れは野球に似ています。ただルールの異なる点もたくさんあって、まずバットが違います。テニスのラケットほどではありませんが、打ち返す面が大きく球に当てやすい。それから、いつまでもバントのように球をブロックすることも可能です。あと打球の飛びどころが悪ければ、走らなくてもよいので簡単にはアウトになりません。守備は、野球で言うキャッチャーを除いて、素手で行います」。一人の打者にそれだけ時間がかかるため、当然試合の時間も長くなる。大学生の試合では約3時間、国際試合では6時間に及ぶ場合もあるという。

 「発祥地がイギリスだけあってクリケットは貴族のスポーツとされています。長い試合では試合中にティータイムがはさまれることもあるんですよ(笑)」。日本での知名度はあまり高くないクリケット。事実、クリケットができる大学は日本でも数えるほどしか存在しない。しかし、正確な競技人口は不明だが、競技人口はサッカーに次ぐ世界第2位とも言われ、100以上の国と地域で行われているのだ。

 國木さんがクリケットを始めたのは大学1年生の冬。きっかけは友人の紹介だった。「私は浪人して早稲田へ入ったのですが、最初はあまりなじめなくて……。授業が終わるとすぐ家に帰っていたので母親から逆に心配されていたくらいです(笑)。でもクリケットを始めてからは友人も増え、一気に学生生活が楽しくなりました!」。最初はそれほど熱心ではなかった國木さんだが、2年生の終わりからは下級生を意識して練習に励むようになった。すると中学、高校とソフトボールをしていたこともあり、めきめきと頭角を現す。「去年6月には日本代表にも選ばれました。代表選手は大半が社会人なのですが、皆さん本当に素晴らしい方ばかり。特にキャプテンと副キャプテンには、生き方の面でもすごく影響を受けました。特に指摘されたのは、相手に求められているものを素早く理解し、実現することの重要性。チームワークが重要なクリケットだけにではなく、これから社会人として生活する上でも役に立つ要素ですよね」。

 「早稲田に来ていなかったらクリケットをしていなかったかもしれません。いろいろな学生、素晴らしい先生にも出会うことができたので、早稲田に来て本当によかったと思います」。4月からは就職先の大阪に行くことが決まっている國木さん。しかし、クリケットは今後も続けていくという。「自分の人生を変えてくれたものですから。社会人のサークルもあるので、大会のときは大阪から駆けつけて参加します!」しっかりと前を見つめて話す國木さんの姿からは、クリケットに寄せる熱い思いが伝わってきた。

2010年11月開催されたアジア大会では銅メダルを獲得!

(提供:早稲田ウィークリー

國木 裕子(くにき・ゆうこ)/教育学部2011年卒業

1987年千葉県生まれ。幕張総合高等学校卒業。2011年3月教育学部卒。中学、高校ではソフトボール部に所属するも、本人曰く「運動神経が悪くて、あまりうまくなれなかった」とのこと。大学1年生の冬からは、長い歴史を持ち、約30名のメンバーを擁する「ワイバーンズクリケットクラブ」の一員となり、ソフトボールの経験を生かしてクリケットを始める。「クリケットは大学から始める人が多く、体育会出身でなくても頑張り次第で活躍できる」と話す。事実、彼女も2010年度のクリケット女子日本代表に選出され、11月のアジア大会に出場した。趣味は読書とピアノ演奏。好きな動物は何と「サメ」。自分だけになれる時間が好きで、買い物なども断然「一人派」とのこと。