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日本人初 Excel 2007
学生世界チャンピオン誕生!

佐志原 美潮/先進理工学部2年

 2010年8月、アメリカのソルトレイクシティで開催された「Microsoft Office世界学生大会2010」。世界54カ国延べ11万5,000人から選ばれた51人の学生代表の中に、佐志原さんはいた。参加したのは「Excel 2007」部門。パソコンを使用した実技試験で、関数・グラフ作成・データの抽出・並び替えなど幅広く「Excel 2007」の能力を競い合うものだ。

 緊張感に包まれた会場の中“OK, Start”の声と共に、試験が始まった。前日の夜は緊張の中でもきちんと睡眠も取れる程落ち着いていたが、試験問題を見た瞬間、今までにない緊張感を味わった。「これが世界のレベルか!」と思うほどの難問の数々。「ダメかも…」という不安はよぎったが、「ここまで来たからには楽しもう!」という気持ちで全力を出し切った。

 しかし、試験翌日の成績発表で「Mishio Sashihara!」と、プレゼンターが世界チャンピオンの名前を呼び上げたとき「『どこか別の国の人が呼ばれたのかな』ぐらいに思っていました」。しかし、日本からきた仲間たちが歓声をあげている。ふと前方のスクリーンを見ると、自分の名前が映し出されていて驚いた。「信じられない! と思いました。はじめは現実味がありませんでしたが、帰国後、皆さんが自分のことのように喜んでくださっているのを見て、少しずつ実感が湧いてきました」と、世界チャンピオンになったときの気持ちを振り返る。

 佐志原さんがパソコンを初めて触ったのは、小学校3年生のころ。5年生になるとExcelでお小遣い帳を付け始めていたという。「母からは『目が悪くなるから』と言われていたので、休みの日に1時間程度使っていただけなんです」とのことだが、いつの間にかPCインストラクターだったお母さんのいろんな“技”を、見よう見まねで覚えていった。

 本学に入学が決まったころ、母親の薦めでパソコンの資格の一つであるMOS(Microsoft Office Specialist Excel 2007)の受験を決意。試験までの日数は1カ月を切っていたが、見事「Excel 2007」部門を国内3位で合格。その際に世界大会の存在を知り、「せっかくの機会だから」と世界大会への挑戦を決めた。一次・二次選考を通過し、2010年5月、5名の日本代表に選ばれた。「学部の前期試験までは学業に専念し、試験終了後から世界大会に向けた勉強に集中しました」と語る。

 もの静かな印象の佐志原さんだが、話を聞いているとかなり肝が据わっている。「見た目と違うとよく言われます(笑)。3歳のころからバイオリンをやっていて、ソロの発表会などを何度も経験してきたからかもしれませんね」。

 帰国後は友人たちから多くの祝福メールをもらい、横浜市金沢区の区民栄誉賞を受賞するなど、一躍有名人となった。そんな佐志原さんの夢は、環境問題を改善に導くこと。「授業で勉強している化学の知識を活かして、少しでも環境悪化を食い止め、社会に貢献したいです。研究発表などの際には、存分にExcelのスキルを活かしたいですね」。

MOS世界学生大会にて(前列右側2番目)

金沢区民栄誉賞受賞時(本人中央)

(提供:早稲田ウィークリー

佐志原 美潮(さしはら・みしお)/先進理工学部2年

1991年神奈川県生まれ。湘南白百合学園高等学校卒業。先進理工学部2年。趣味は、チェロ、バドミントン、テニス、そしてスイーツを食べること。サークル活動は「クラシック弦楽合奏団」に所属し、定期的に演奏会などでチェロの腕前を披露している。