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究極のチームスポーツ、ボート競技
みんなの力で目標を達成したい

晦日 尚子/教育学部4年

チームのみんなとピース☆

 「とにかく全国の舞台に立ちたかったんです。中学生まではバスケットボールをやっていたのですが、なかなか芽が出なくて…。高校から始めても全国を狙えるスポーツを! ということで始めたのがボート競技です」と、目を輝かせて当時を振り返る晦日さん。「実は兄がやっていた競技なので私にもできるだろうと思ってたんですけど(笑)、始めてみたら、ものすごくキツくてビックリしましたよ!」。

 オールを漕ぐときにキツくなるのは、腕とか背中の筋肉? 「いえいえ、実は脚力が大事なんです。ボート上では足先を固定して体育座りになり、漕ぐたびに座席が前後に動きます。だからちょうど、座りながらスクワットを何度も繰り返す感じになります」。なるほど、想像するだけで、太ももが張ってきそうだ。

 ボート競技の種目について、解説してもらおう。「大きく2つに分かれます。長いオールを漕手が一本ずつ持って漕ぐ『スウィープ種目』と、短いオールを漕手が二本ずつ持って漕ぐ『スカル種目』です。『スウィープ種目』には、漕手が8人(エイト)、4人(フォア)、2人(ペア)の競技があり、『スカル種目』には、漕手が4人(クォドルプル)、2人(ダブルスカル)、1人(シングルスカル)の競技があります。女子は、『スカル種目』のみです」。ちなみに、種目によっては艇の舵取りをする舵手が乗ることもある。日本の大学女子競技では、特にクォドルプルが花形とされるそうだ。

 ただ、このクォドルプル、シングルスカルで強い選手を単純に集めれよいわけではないらしい。「ボートは究極のチームスポーツといわれていて、選手全員の漕ぎを一糸乱れずぴったりと合わせることで、大きなスピードを生み出します。なので、日々選手同士が意思統一していくことが大切になります。単純にシングルスカルで強い人を乗せても合わせられないと逆効果になってしまいます」。

 ただ、このクォドルプル、シングルスカルで強い選手を単純に集めれよいわけではないらしい。「ボートは究極のチームスポーツといわれていて、選手全員の漕ぎを一糸乱れずぴったりと合わせることで、大きなスピードを生み出します。なので、日々選手同士が意思統一していくことが大切になります。単純にシングルスカルで強い人を乗せても合わせられないと逆効果になってしまいます」。

 晦日さんは、高校3年生のときに、インターハイのシングルスカルで全国2位を獲得。その実績を引っさげて本学に入学したものの、1年生のころはほとんど試合に出られなかったという。「とにかく環境に慣れるのに必死でした。高校時代と違って、大学ではボートが生活の6、7割を占めるので、毎日が『食う! 寝る! 漕ぐ!』という感じで(笑)。自分がなかなか実力を発揮できないなか、同級生の何人かは試合に出場していたので、当時はコンプレックスで一杯でした」。

 シーズンオフの冬、晦日さんはがむしゃらに練習した。「エルゴ」という水上トレーニングマシンやボートを、体力の限界まで何度も何度も漕いだ。「ボートって、冬のトレーニングが、次のシーズンの成績に直結するんです。おかげで2年生のシーズンは絶好調でした」。2年生になった途端、無名の選手だったはずが、全日本選手権ではクォドルプルに出場し、見事に優勝。東アジア大会の日本代表にも選出され、ダブルスカルで銀メダルを獲得し、見事1年生のころの雪辱を果たした。

 しかし、晦日さんがさらに大きく成長したのは、3年生の秋に主将になってからかもしれない。「それまでは、チームメイトはライバルだと思っていて、私はコンプレックスをバネに頑張る面が強かったんです。でも、主将になってからは、みんなが活躍してほしい、と素直に思えるようになりましたね」。

 大学生活最後の今年の春は「早慶レガッタ」のクォドルプルで22連覇を達成し、幸先のよいスタートを切り、全日本選手権のクォドルプルで優勝した。

戸田花火大会の時は花火見学の場として一般に艇庫を開放。花火を見ながら飲食提 供も行う

晦日さんは一番手前に座る「バウ」と言うポジション。バウは他の舵手の調子を見 たり励ましたりとチームを支える役割

心1つに競技に出るには日ごろのコミュニケーションが大事

(提供:早稲田ウィークリー

晦日 尚子(みそか・なおこ)/教育学部4年

1989年長崎県生まれ。長崎県立大村高等学校卒業。教育学部4年。現在、早稲田大学漕艇部女子部主将。趣味は手紙を書くこと。「文章を書くのが好きです。手紙は、母や高校のころからのボート仲間に向けてよく書きます。古風かもしれないけど、もらったらきっと嬉しいと思うんです」