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限界を超えて魅せる、優美なダンス
目指せ! 日本一のカップル

杉山 佑子(左)/商学部4年
藤森 春樹(右)/創造理工学部4年

 早稲田大学競技ダンス部は120人を越える大所帯。大学の競技ダンス系サークルでは日本一の規模を誇る。大学から始める人がほとんどで、モダンの部で数々のタイトルを獲得している藤森さんと杉山さんのカップルも大学からスタートした。「スポーツも勉強も習い事も1番になれたことがなくて、大学では絶対に何かの1番になりたいと思っていました。なので、初心者でもハンデが少ないものをやろうと考えていて、たまたま行った競技ダンス部新歓のデモンストレーションで、きれいなドレスを着て踊っている先輩を見て、もうこれしかない! と迷うことなく決めました」と杉山さん。一方、パートナーの藤森さんは「実は兄が競技ダンスをやっているんです。高校生だったころ、髪を固めて家に帰ってくる兄を見て格好悪いなあと思っていたのですが、大会で実際に踊っている姿を見たら、ものすごく格好良くて自分もやりたくなりました」。

会場中が魅了されるダンス

 人を感動させられるようなダンスを踊るのは、簡単ではない。「合宿では、6時起きで一日中体力作りと基礎練習。パートナーと組んで練習できるのは深夜になってから。就寝は午前1時です。部内の規律は厳しいですが、その中でやりきるからこそ、新しい世界が見えてきます」と杉山さん。藤森さんも「先輩から『限界を超えろ!』としごかれるのですが、理不尽には思いませんでした。先輩たちを見ていると、ダンスの上達が人間的成長とイコールだと分かったし、とにかくうまくなりたいという一心でしたね」ときっぱり。最近は自分が教える立場に代わって、新たに見えてきたこともあると言う。話を聞く限り、スポ根的な世界だが、2人とも終始笑顔で、気品に満ちている。「ダンサーは表現者ですから、どんなに練習がキツくても、常に笑顔でいることを先輩に叩き込まれているんです」と微笑む杉山さん。男性は、女性のエスコートがうまくなる。「最初は、女性の先輩に練習相手になってもらうだけでドキドキしました。今では慣れて、自然とエスコートできるようになりましたけど(笑)」。

 熱い青春を最も近い距離で過ごすパートナー同士。お互いをどう見ているのだろうか。「藤森君は、主将としてみんなのことばかり考えていて、先輩後輩だけでなくOBにも信頼されていている人。パートナーになれてうれしいです。あっ“カップル”と言うと誤解されちゃうときがあるんですけど、彼氏は別にいますよ(笑)」、「彼女は頭がよくて切れ者ですが、正直者でおちゃめなところもありますし、“熱い女”です。試合に向けて的確な意見をくれていつも助かっています!」

 他大学を含め同期の中では、ずっと1番の成績をキープしていた藤森・杉山組。当然、今年の夏の全日本学生選抜競技ダンス選手権大会も自信があったが、結果は2位。1位は同じ早稲田大学の山田・秋山組だった。「同期が優勝したことはうれしいけれど、日本一のカップルになりたかったのでやっぱり悔しかったですね。山田くんたちは誰よりも練習熱心。地道な努力の結果が出たんだと思います。最後の年にガツンと刺激をもらいました」。

 学生最後の秋の大会に向けて、「日本一のカップルになりましょう!」と瞳の中に炎を揺らす2人。11月3日に行われた第113回東京六大学競技ダンス選手権大会では、ワルツの部、スローフォックストロットの部で藤森・杉山組が見事1位の座を勝ち取った。続く全日本戦もこの勢いで山田・秋山組と日本一のカップルの座を競ってくれるだろう。

ダンスで“W”

燃える情熱を心に秘めて笑顔で踊る藤森・杉山組

負けられない! 早大同期のライバル山田・秋山組

※競技ダンスとは
社交ダンスをスポーツとしてルール化したもので、2010年のアジア競技大会では正式種目になっている。競技はモダンとラテンに分かれ、学生の場合、モダンは、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの4種目、ラテンは、チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソ・ドブレの4種目で、芸術性を競い合う。

(提供:早稲田ウィークリー

杉山 佑子(すぎやま・ゆうこ)(左)/商学部4年

1989年愛知県生まれ。商学部4年。南山高等学校女子部卒業。「競技ダンスをしていると、周囲の男性がみんな刈り上げなので、男性の髪型は刈り上げていないと違和感を感じるようになりました(笑)」。好きな食べ物は、栗きんとん、わらび餅、いくら丼、みそ煮込みうどん。

藤森 春樹(ふじもり・はるき)(右)/創造理工学部4年

1990年ロサンゼルス生まれ。創造理工学部4年。早稲田実業高等部卒業。全日本学生選抜で優勝した兄のダンスを見て大学から競技ダンスを始める。「後で知ったのですが、実は母も学生時代に競技ダンスをしていたそうです」。環境資源工学科で、環境浄化材を研究。大学院に進学予定。「将来は研究職につきながら、趣味でダンスを続けたい」。