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女子軟式庭球部が強い理由(わけ)

石井 友梨(左)/人間科学部2年
安川 真璃子(中央)/スポーツ科学部4年
守屋 舞(右)/社会科学部4年

 再びこの舞台で、この相手と試合ができるんだ! そう思えた時点で勝利は決まっていたのかもしれない。2011年6月に行われた「全日本大学王座決定戦」。決勝の相手は、3年前に同じく決勝で戦い、優勝の夢を打ち砕かれた関西学院大学だった。

守屋さんは多彩な技で相手を翻弄

 各対戦は、3戦するうち、先に2勝した大学が勝利となる。第1戦に出た安川さんと石井さんのペアは一進一退の攻防の末に勝利し、その流れを受けた第2戦シングルスの守屋さんは4-0の圧勝。あっけないほどの圧勝で3年越しの想いを果たし、見事に創部初の優勝を果たした。「絶対にリベンジしたいと思っていたので、すごくうれしいです!」。3人は、笑顔で口を揃えた。

 やはり皆さんは負けず嫌い?「はい! 特に私はそうですね」と、主将の安川さんは力強く即答した。「でも、友梨(石井さん)もそうだよね。試合にペアで出ている時も、考えていることが似ているから、特に話さなくても通じ合うんです」。石井さん、具体的にはどんな感じ?「攻撃でミスをしたら、成功するまで同じやり方で攻撃をします。そして、相手に点をとられたら、こちらも同じやり方をして取り返すんです!」。ミスした攻撃を繰り返す…。裏目に出ることは?「だから決まるまでやるんです!」(2人同時に)。なるほど(笑)。しっかりものの安川さんにすこしのんびり屋にも見える石井さん。一見雰囲気の違う2人は同時に強気のコメントをしてくれた。

キャプテンの安川さんはチームの精神的な柱

 では、石井さんと同じように、ほんわかした雰囲気の守屋さんは?「舞はマイペースなんですよ~」と安川さん。「ミスしたときにすごく泣きそうな顔をするんですけど、実は本人は大して気にしていないんです(笑)。こういうふわ~っとした雰囲気に相手も巻き込まれて、いつの間にか勝利を収めていることが多いですね」。守屋さん、本当ですか!?「気持ちが顔に出るってよく言われるんです。あのポイントを落としたときピンチだったよね?みたいな感じで。でも実はそんなに落ち込んでいないんですよね…」。どうやら女子軟式庭球部には、個性的なメンバーがそろっているようだ。

 特長はそれだけではない。女子軟式庭球部では、選手の自主性を非常に大切にしている。平日は自主練習のみで、練習場所も、所属学部のキャンパスによって異なる。土日には全体練習を行うが、練習メニューは4年生が中心となって決めている。ビシッとシメる鬼コーチがいなくて、ダラダラしてしまうことはないのだろうか?「それはないですね。自主練習の取り組み方が明らかに結果に出るので、一人ひとりが強い意志を持って活動しているんです」と守屋さんはキッパリと言う。

 その言葉通り、女子軟式庭球部は、冒頭の「全日本大学王座決定戦」をはじめ、数々の大会で素晴らしい成績を収めてきた。「一番嬉しかったのは、昨年のインカレで、それまで7連覇していた大学を破って優勝できたことです。多くの大学がコーチの厳しい指導のもとで活動しているなか、選手が自主的に取り組んでいる私たちが勝てた意味は、とても大きいと思います」と安川さん。「“自分のことは自分でしっかり決める”という経験を4年間できたことで、人間的にも大きく成長できたと思います。この経験を、社会に出てからも活かしていきたいです」と守屋さんは続ける。

 次代の女子軟式庭球部を担うのが、石井さんたち下級生だ。「先輩方が築いて来た伝統を受け継ぎ、ぜひ日本一のチームをつくっていきたいです!」。選手の自主性を重視する“ワセダ流”の素晴らしさを、これからも証明し続けてくれるに違いない。

チームの未来は石井さんはじめ下級生メンバーのがんばりにかかっている

(提供:早稲田ウィークリー

石井 友梨(いしい・ゆり)(左)/人間科学部2年

1991年広島県生まれ。鈴峯女子高等学校卒業。人間科学部2年。「他のチームスポーツとは少し違い、テニスは選手交代がなく、勝っても負けても自分の責任が大きいんです。緊張しますが、そういうところが醍醐味ですね」。

安川 真璃子(やすかわ・まりこ)(中央)/スポーツ科学部4年

1989年滋賀県生まれ。和歌山信愛女子短期大学付属高等学校卒業。スポーツ科学部4年。「軟式テニスはダブルスがメインです。2人で作戦を立てたり展開をつくったりできるのが、すごく面白いです」。

守屋 舞(もりや・まい)(右)/社会科学部4年

1989年東京都生まれ。高崎健康福祉大学高崎高等学校卒業。社会科学部4年。「私は、ボールに回転をかけて変化させるカットサーブを打ちます。技のバリエーションが多いのも、軟式テニスの魅力です」。