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ユニバーシアードで銀メダル
大舞台では「自分 意外と強いですよ」

レンティング 陽/早稲田大学スポーツ科学部3年

 レンティングさんがクロスカントリースキーを始めたきっかけは、小学校の体育の授業だった。「最初はそんなに真剣ではなかったんですけど、県大会、全国大会と勝ち進んでいるうちにその気になって、ここまできました。そもそも父が長野に住むことを思いつかなければ、今頃スキーをやっていなかったかも」。レンティングさんの父親はニュージーランド出身のコピーライター。レンティングさんが3歳のとき、帰国する直前にたまたま旅行で訪れた長野で雪を見て、直感的に長野に住むことを決めたとか。まるで将来、息子がスキーで頭角を現すことを見抜いていたかのようだ。

毎日のコツコツとした練習がものをいう、クロスカントリー

 クロスカントリースキーは、雪が積もった野山をスキーで駆け抜ける競技。ジャンプや回転のような派手さはないが、マラソンのような楽しさがある。「持久系の種目なので、コツコツ継続して努力するタイプの人に向いています。それが性にあっていたんでしょうね。ゴールしたときの達成感は最高です」。レンティングさんはとても器用にみえて何でもサラリとやってのけてしまいそう。コツコツ系には見えないような気も。「毎日の練習、俺意外とやるんですよね。きっちりと(笑)」。

 現在、所沢のスキー部の寮で暮らすレンティングさん。高校生のとき、目標にしていた先輩がいたため、スキーをやるなら早稲田だ! と思って入学。しかし、憧れのスキー部に入ってみると、寮は、思ったよりこぢんまりしているし、高い意識でスキーに打ち込んでいると思っていた先輩たちは意外と普通に見えた。「最初は、俺は違うぞ! と反発心を持って気負っていたんですけど、しばらくして、先輩たちが競技面でも精神面でもすごいことに気付きました。強い後輩も入ってきて刺激を受け、2014年に行われるソチオリンピックも具体的な目標になっています」。

 とは言うものの、どこまでもマイペースなのが彼の持ち味。「世界大会の大舞台だと気分も盛り上がって、いい結果が残せるんですけど、国内の小さな大会では優勝できなかったりする。一発勝負には自信があるんですけどね」と申し訳なさそうに笑う。負けん気は強い方?「勝てないときは、恥ずかしいですけど泣きながら反省します」。

 大学に入って多くの人と出会い、一気に視野が広がった。スキー以外のいろいろなことにもむくむくと興味が湧いて、練習の合間に街を歩き回っているとか。一人で美術館に行ったり、郊外まで足を伸ばしたりと、いろんなところに出没。「デパートの屋上に、いいベンチを見つけたりすると、すごい発見だと思ってうれしくなります」。一人の時間を十分楽しめるタイプのようだ。人なつっこい性格で仲間も増えた。普段の練習に加え、野外フェスのスタッフをしたり、飲み会を開催したりと大忙し。「感性で行動するタイプなので、人と話すことを通して良い刺激をもらっています」。これでは彼女ができる隙はなさそう…。「それはまず~い! そっちもがんばります(笑)」。

 レンティングさんの旺盛な好奇心は、ゼミの指導教授である平田竹男先生の存在も大きい。ゼミが始まってからは、勉強も楽しくなった。「スポーツビジネスの世界で、ものすごい結果を出している先生。いつも『あなたはどう思う?』と聞かれるので、意識して自分の意見を考えるようになった。先生のもとで学んで、クロスカントリースキーを有名にしたいです。もちろん選手として結果を出せば、注目されるんですけど…」。

 自分のスキーの成績のことしか考えていなかった高校生のときとは、内面的にも変わった。「いろんな人に出会って、いろんな価値観を認められるようになって、大人になれたと思う。早稲田にはすごい先生が揃っているので、多くのことを学びとって、強いスキーヤーになりたいです!」。さすがトップアスリート。やはり最後はお手本のような言葉をいただけるはず。「カッコイ記事よろしくお願いします」。スポ根系な雰囲気はあまり感じさせないまま、軽やかに締めてくれたレンティングさんでした。

スキー部の雰囲気はアットホーム。みんなで集まってスポーツ観戦することも

ソチ五輪に向けて期待は高まる

(提供:早稲田ウィークリー

レンティング 陽(れんてぃんぐ・あきら)/早稲田大学スポーツ科学部3年

1990年、東京生まれ、長野育ち。飯山北高等学校卒業。スポーツ科学部3年。小学校の体育の授業でクロスカントリーを始める。6年生のときに県大会で入賞して以来、めきめきと頭角を表し、2011年、学生のためのオリンピック、ユニバーシアードで銀メダル。趣味は旅、写真、読書。スキー以外の課題は「ハーフなんですけど苦手なので(笑)英語を勉強します! あと大きな大会で勝った時用のサイン。今のところ他の選手のサインを見よう見まねなんです」とのこと。ハートフルな人柄は、ブログとツイッターで。
Blog:http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bt_lenthing/
Twitter @LENnf7
※レンティングさんは別冊早稲田ウィークリー『新鐘(旅)』でもご登場いただいています!