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法律を駆使したアツい戦い!
「大学対抗交渉コンペティション」悲願の初優勝!

柴田 智彩/2012年3月法学部卒業
新見 由佳/法学部4年生

 企業間で現実に起こりうる紛争問題を設定し、仲裁・交渉スキルを競い合う「大学対抗交渉コンペティション」。法学部国際取引法ゼミ(久保田隆ゼミ)から参加した17人は、全国から集まった名だたる19校が参加した第10回大会にて早稲田大学初の優勝を果たした。

 幹事長としてメンバーをまとめていた柴田さんは、「5位に終わった前回、すごく悔しい思いをしました。敗因はプレゼン能力の低さだと捉えていたので、練習を徹底しました」と、今大会に懸けた思いを語ってくれた。後輩の新見さんには、大会を通して自身のコンプレックスを克服したいという思いがあった。「私は子どもの頃から自己主張が少ないと言われてきたので、この大会をきっかけに人前でも堂々と話せるようになりたいと思いました」。

悲願の優勝トロフィーを手に感動もひとしお

 「大学対抗交渉コンペティション」は、1日目の「仲裁」と2日目の「交渉」の2つの部門で行われる。大会で争点となる問題は事前に公表され、その内容は主に企業間の法律問題が中心だ。参加者は仮想企業の役職者など重要なポストの社員となり、自社にとっていかに有利な論争を展開できるかで勝負する。事前に問題が公表されているのであれば、大学間の差は出にくいのでは?「当日は相手校との議論の中でそれ相応なアドリブが必要となってきます。だから問題に対する知識はもちろん、普段から学んでいる法律そのものの理解力が物を言うんです」と新見さん。「判定を下すのは、現役で活躍する法律の専門家の方々です。議論終了後の質疑で、机上では考えが及ばないような鋭い質問にあたふたしてしまう場面もありました」。

閉会式で感想を述べた新見さん

 初日の「仲裁」は、まずまずの手応えで終えた早稲田チーム。しかし、「仲裁」はもともと早稲田大学の得意とする分野で、最大の難関は2日目の「交渉」だった。その夜、参加校合同の食事会を終えたメンバーは、初日の反省も含め、なんと深夜3時にまで及ぶ綿密な打ち合わせをする。そして迎えた翌日。悲願の初優勝を目指し、メンバーは熱い論争を繰り広げた。「数々の論点がある問題に苦しみながらも、全員が問題を深く理解していたので、明確に意見を主張できました。発言者が言葉につまる場面もありましたが、すぐ他のメンバーがフォローに回るなど、チームワークは抜群だったと思います」と柴田さん。全力を出し切った早稲田チーム。残るは結果発表のみ…。「5位、東京大学」。4連覇中だった東大がいきなり呼ばれ、ざわつく会場。4位、3位、準優勝と早稲田大学の校名が出ず、メンバーは半ばあきらめムード。そして優勝校の発表の時、「優勝、早稲田大学!」。一斉に歓声を上げて抱き合って喜ぶメンバーたち。優勝の瞬間について尋ねると、「今でも思い出すとジーンときます。みんなたくさん苦労して頑張っていましたから」と柴田さん。「準優勝の時点で早稲田が出ていなかったので、もうダメだと思いました。優勝の瞬間は、いろいろな思いが胸にあふれて涙が止まりませんでした」と新見さん。早稲田大学の論点を捉えた的確な交渉とチームワークの良さが評価されての優勝だった。

 企業の法務担当として2012年4月より社会人生活を歩み始めた柴田さんは、共に大会優勝を目指して頑張った新見さんにバトンを託す。「出会った頃の新見さんは少し頼りなさそうでしたが、今ではすっかり頼りっぱなしです(笑)。内に秘める熱い情熱と、頭の回転の速さで、早稲田の連覇を成し遂げてください!」。バトンを受け取った新見さん、「柴田さんは完全無欠のリーダーだったので、今は正直不安です。それでも私たちは団結力を発揮し、連覇を成し遂げたいと思います!」。2人は次なる目標を目指し、新たな一歩を踏み出している。

パリッとスーツ姿でキメて大会に臨む早稲田チームの面々

健闘を称え合い、対戦相手・審査員の方も交え記念撮影

(提供:早稲田ウィークリー

柴田 智彩(しばた・ちさ)(左)/2012年3月法学部卒業

愛知県出身。2012年3月法学部卒業。南山高等学校卒業。キャンパスライフのほとんどをゼミに費やしつつも、法律事務所でアルバイトをしながらダンススクールにも通っていた努力家。趣味は、英語と韓国語の勉強。そして、大の中日ドラゴンズファン。「川上憲伸選手が好きです。ドラゴンズに戻ってきてくれて本当にうれしかった」。4月から、ソニー株式会社(法務担当)入社。

新見 由佳(にいみ・ゆか)(右)/法学部4年生

愛知県出身。法学部4年生。岡崎高等学校卒業。おとなしく見られがちだった自分を変えるために、興味があるものには積極的に挑戦する熱いハートの持ち主。名古屋育ちだけあってSKE48に夢中という一面も。「推しメンは、高柳明音さん。すっごくかわいいんです」。4年生となった現在、「大学対抗交渉コンペティション」連覇を果たすべく、目下、奮闘中。