早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

YOMIURI ONLINE

ホーム > 教育 > ぴーぷる

教育

▼ぴーぷる

略歴はこちらから

水泳の新境地で、チーム日本一を目指して
フィンスイミング日本学生選手権に挑む!

沼﨑 円(左)/教育学部2年
海野 寛明(中)/教育学部2年
鈴木 信裕(右)/社会科学部1年

 イルカのように尾びれがあれば人間はもっと速く泳ぐことができるだろう。そんな願いに一歩近づけるのが、フィンスイミング。フィンと呼ばれる足ひれを着けて泳ぐ競技で、フィンには、両足それぞれに装着するビーフィン、1枚のフィンに両足を揃えて装着するモノフィンがある。第2のオリンピックといわれるワールドゲームズの正式種目の一つにもなっていて、発祥の地であるロシアを中心にヨーロッパでは盛んに行われているが、日本ではいまだにマイナーな存在。練習場所の確保が難しいため大学生の団体も全国で30チームほどに過ぎない。そんな中、早稲田大学の公認サークルであるフィンスイミングチーム「SIX BEAT」は、高石記念プール(戸山キャンパス内)という練習場所にも恵まれ、大会でも上位入賞の常連だ。

高石記念プールでの練習風景。モノフィンを装着し、スタート台に立つ海野選手(中央)

 今回取材に応じてくれたメンバーは3人とも、子どもの頃から競泳とともに歩んできた経歴の持ち主。しかしフィンスイミングを始めた理由は少しずつ異なる。「高3で競泳人生に区切りをつけたのですが、水に関わっていたかったので、ダイビングよりは費用が安いフィンスイミングを始めました」と沼﨑さん。海野さんは「僕は競泳と両方やっています。フィンスイミングは泳ぐ姿勢が重要なので、競泳にも良い影響があるんですよ」。新入生の鈴木さんは「フィンスイミングなら競技人口が少ないので王者を目指せるかもしれないと思いました」と三者三様。3人とも大会新記録保持者で、大学から始めたフィンスイミングで闘志を燃やしている。

 フィンスイミングの最大の魅力はスピード。水中で最も速く泳ぐことができるスポーツだ。鈴木さんは、初めて競技用のフィンをつけて泳いだときの感覚が忘れられないと言う。「スピード感が競泳とは全然違う。水の流れが感じられて最高です」。沼﨑さんも「一度でもあの速さを体感すると病み付きになりますよ」と目を輝かせる。泳ぎ方は、競泳とは全く異なり、競泳が手8割、足2割の力で泳ぐとすれば、フィンスイミングは手2割、足8割と逆。競泳が速くなくても、フィンスイミングで才能を開花させる人もいるとか。泳ぐことが好きなら、一度は試してみる価値があるのだ。

 「SIX BEAT」には多くの大会新記録保持者がいるが、練習の雰囲気はいたって和やか。「みんな大会に向けて真剣に取り組んでいますが、変なプレッシャーはなく、自主的に練習してのびのびと楽しんでいます。お互いのこともライバルというより、一緒にフィンスイミングを盛り上げていこうという仲間意識が強いですね」と沼﨑さん。マイペースに楽しむことができる一方、国際大会でも活躍するプロのフィンスイマーでOBの長谷川雄太選手からアドバイスを受けることもできる。それぞれの取り組み方が認められる大らかさが「SIX BEAT」の最大の魅力だ。

 目下、秋に開催される学生選手権に向けて盛り上がっている「SIX BEAT」。昨年は、日本体育大学に惜敗し2位だった。今回は海野さんがモノフィンの種目に初挑戦。「昨年ビーフィンの男子1,500mで大会新記録を出せたので一区切りついたのですが、モノフィンでの新記録という新しい目標ができてわくわくしています。みんなもエントリー種目を増やしてチーム優勝にかけています!」

 少しでも興味が湧いたら、高石記念プールに見学へ
迫力満点の泳ぎがあなたを待っている!

 ※SIX BEATの練習日程は月〜木・土の朝9:00〜10:30。
高石記念プールの利用には大学所定の利用条件があります。

昨年の学生選手権にて。前列中央が沼﨑選手、中央列右から二人目が海野選手

今年の日本選手権400mビーフィン表彰台メンバー。左から海野選手、鈴木選手。右から二人目が沼﨑選手

今年の夏合宿での集合写真

(提供:早稲田ウィークリー

沼﨑 円(ぬまざき・まどか)(左)/教育学部2年

東京都出身。教育学部2年。早稲田実業学校高等部卒業。水泳を始めたのは幼稚園のとき。クラブチームで競泳を続けていたが、大学入学と同時にフィンスイミングに転向。2011年度は女子400mビーフィンで日本新記録を出した。目標はワールドカップでの入賞。

海野 寛明(うんの・ひろあき)(中)/教育学部2年

長野県出身。教育学部2年。長野吉田高等学校卒業。趣味は水泳指導で子どもたちとたわむれること。「将来、故郷長野で学校の先生になって地元にフィンスイミングを広めたい」という夢を持つ。2012年度はフィンスイミング日本選手権大会で、男子1,500mビーフィンの大会新記録を出した。目標は、来年の日本選手権でモノフィンの日本新記録樹立。

鈴木 信裕(すずき・のぶひろ)(右)/社会科学部1年

東京都出身。社会科学部1年。早稲田高等学校卒業。初めて参加したフィンスイミング日本選手権大会で、男子400mビーフィンの大会新記録で優勝。学生選手権での総合優勝、来年の日本選手権での個人種目での優勝、代表入りを目指して練習に励んでいる。