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シアターグリーン学生芸術祭で最優秀賞受賞!

天野 峻/文学部3年
里見 真梨乃/文学部3年
広井 龍太郎/文化構想学部3年

 学生演劇と言えば早稲田。森繁久彌、松本幸四郎など名だたる演劇人を輩出し、日本で唯一の演劇専門博物館「坪内博士記念演劇博物館」を有する。現在も多くの演劇系公認サークルが活動を続け、2012年8月、劇団森(しん)より派生したユニット「ハイブリットハイジ座」がシアターグリーン学生芸術祭vol.6で最優秀賞を受賞した。

多くのキャラクターを演じ分け、CoRich賞優秀俳優部門を受賞した広井さん

 ハイブリットハイジ座は、本と映画をこよなく愛する空想家の天野さん(脚本・演出)を主宰に、幼い頃から続けてきたクラシックバレエで舞台に立つ喜びを知った里見さん(役者・制作)、自称目立ちたがり屋で自分を表現できる場所を探し続けてきた広井さん(役者)の三人で結成した演劇ユニットだ。それぞれ強い個性を持つ彼らは、大学入学後、劇団森で出会った。早稲田祭で初共演し、やがて互いの感性を認め合えるかけがえのない仲間となっていく。

 「里見と広井と出会い、本気で演劇に懸けてみたいと思いました」。そう話す天野さんは、二人を誘い、2年生の冬、ハイブリットハイジ座を旗上げした。彼の描く脚本を、役者として演じる二人はこう語る。「毎回全く違う世界を描こうとするから演じるのもつらい」と広井さん。「でも、面白さは信用しています」と里見さん。

 3年生となり、一つの目標としていた「シアターグリーン学生芸術祭」への挑戦を決意した三人。目指すは最優秀賞ただ一つ。演劇人としての今後の可能性を問うイベントと位置付け、他の結果に終わるくらいなら演劇を辞める覚悟だった。最優秀賞獲得のためには観客の目を一番に意識する必要がある。彼らが目指したのは、ジャンルの枠にとらわれない混沌とした“巨大な世界”。2時間半にわたる長編作を飽きさせずに観せるために、他団体からキャストを招いて多くのキャラクターを登場させた。「稽古で100回くらい見ていると、本当に面白いのかだんだん分からなくなります」。伝えることの難しさを痛感する天野さん。もう、自分の脚本と役者を信じるしかなかった。

 そして本番の幕が上がった。天野さんの脚本を誰よりも信頼していた里見さんと広井さんは、舞台でも冷静で、観客の反応を確かめながら演じた。客席で観客の反応と二人を見守る天野さん。

 3日間で5回公演が終わり、迎えた結果発表のとき。劇場関係者や情報サイトを運営するCoRichの方などによる審査を経て、彼らの作品『シアターグリーンにて~立った立ったハイブリットクララが立った!!~』は、「2時間半を感じさせない舞台だった」との評価を受け、悲願の最優秀賞を獲得。主要キャラクターを演じた広井さんは、CoRich賞優秀俳優部門も受賞した。

 現在、クリスマス公演『天然1』に向け稽古に励むハイブリットハイジ座。彼らにとって、お互いの存在はどのようなものなのか?「二人から新しい世界を教えてもらい、変わっていく自分が分かる」と里見さん。「面白い奴っているんだなと気付けた。ずっと自分はズレてるって思っていましたが、二人と出会ってズレてるのは自分だけじゃないことが分かりました(笑)」と広井さん。「里見と広井といると自然に素の自分を出せるんですよね。初めて出会った安心できる存在」と天野さん。

 ハイブリットハイジ座で、演劇の道をとことん進みたいと話す三人。彼らが紡ぐ混沌の世界に一度触れてみてほしい。

真剣な眼差しで観客に訴えかける里見さん

演じるキャラクターによって全く別の役柄に見える
 (左端は広井さん、右から2番目は里見さん)

脚本の面白さと熱のこもった演技で観客を魅了

ハイブリットハイジ座Twitter @HYBRIDHEIDI_ZA

ハイブリットハイジ座Webサイト

(提供:早稲田ウィークリー

天野 峻(あまの・しゅん)(左)/文学部3年

静岡県出身。文学部3年。静岡県立浜松北高等学校卒業。好きな映画監督はジョン・フォード。「とにかく馬が速い。感動します」。

里見 真梨乃(さとみ・まりの)(中央)/文学部3年

神奈川県出身。文学部3年。横浜共立学園高等学校卒業。特技は書道(六段)とクラシックバレエ、趣味は料理。「煮物にハマっています!」。

広井 龍太郎(ひろい・りゅうたろう)(右)/文化構想学部3年

東京都出身。文化構想学部3年。東京都立武蔵高等学校卒業。劇団森幹事長。特技は将棋(二段)。趣味は早稲田界隈ラーメン食べ歩き。「一番は、とんこつ大学の塩とんこつ」。