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チンドンに恋して、市長賞獲得!

吉村 美穂/文化構想学部3年
若松 沙織/文化構想学部3年
佐藤 杜香/社会科学部2年

 街角から陽気な音楽が聞こえてくる。華美な衣装に身を包み、ビラを配りながら軽妙な口上で依頼主を宣伝する一行、チンドン屋さんだ。戦後の日本を活気づけ、庶民を笑顔にさせてきたチンドンを、後世に残すべく活動する東日本唯一の学生チンドンサークル「早稲田ちんどん研究会」(早稲田大学公認サークル)。今年10月、愛知県一宮市で開催された「第8回素人チンドン大会」で最優秀賞にあたる市長賞を受賞した源氏チームの、吉村さん、若松さん、佐藤さんにチンドンの魅力について伺った。

  「一度、味わったらやめられない!」。高校時代まで吹奏楽や軽音楽に打ち込み、早稲田で初めてチンドンと接した三人は口を揃えてそう話す。最初は、音楽経験があるという理由から、少しだけ体験してみるつもりだった。ところが、気付いた頃にはもうどっぷり。「新しい自分と出会えます!」と、チンドンの魅力を語るのは幹事長の吉村さん。派手な衣装と濃い化粧は、心をオープンにさせ、道行く人にも気軽に話しかけられるようになるのだという。「一人でいる方が気楽だと思っていましたが、今は、人と一緒にいる方がずっと楽しい(笑)」、と佐藤さん。舞台上での演奏とは違い、聴く人との距離が近いのも魅力の一つ。「足を止めてくれた人とすぐに仲良くなれます」と、若松さん。ご高齢の方たちが、チンドン屋さんの後を追いかけていた子ども時代の話を聞かせてくれたことが、ずっと胸に残っているという。

ちんどん研究会の皆さん。素人チンドン大会にて

 早稲田大学南門通り商店会をはじめ、各地方の自治体や商店会から要請を受け、全国を飛び回る、早稲田ちんどん研究会。メンバーには、シャッター商店街を少しでもなくしたいという思いがある。遠征先ではプロのチンドン屋との出会いもあり、その演奏や口上の見事さに圧倒されるたび、もっと技を磨こうと練習にも熱が入った。そんな彼女たちのチンドンに対する想いは、一つの形となって実を結ぶ。

 チンドンの街として知られる愛知県一宮市で毎年開催される素人チンドン大会。全国からアマチュアチンドン隊が集まり、割り振られた地元企業・商店の宣伝を行い、その技術を競い合う。例年は、飲食店などが依頼主となるのだが、今年の依頼主はある宅配会社。「配送業をどうやって宣伝するの!?」と最初は戸惑ったが、事業内容を調べていくうちに、荷物を運ぶだけではなく、事業所を開放し、地域交流の場を設けるなど、温かみのあるサービスを展開していることを知る。そんな依頼主の魅力をどのように宣伝するか悩んだ末、歌舞伎の演目『勧進帳』をモチーフとしたチンドンを披露することに決まった。

 練習を重ね、迎えた本番。源義経、弁慶、静御前に扮したメンバーが、楽器を奏でながら演じ踊る奇抜なチンドンに観客は釘付け。最後は、依頼主が展開するサービスを、温かい口上で結んだ。結果、難しい内容を、見事に宣伝した彼女たちに市長賞が贈られた。

 新たな自分と出会わせてくれたチンドンを守っていきたいと話す三人。学内でも部活・サークルなどの宣伝も積極的に行っている。「チンドンには、楽しいものがゴチャ混ぜに詰まっています。試してみなくちゃ損ですよ!」。宣伝の依頼は彼女たち「ちんどん研究会」にお任せあれ。

南門通り商店街でガラガラ抽選会の宣伝をしたとき

富山県で開催されている「全日本チンドンコンクール」のパレード

新入生を連れて浅草ツアーに(右端が佐藤さん)

(提供:早稲田ウィークリー

吉村 美穂(よしむら・みほ)(左)/文化構想学部3年

三重県出身。文化構想学部3年。大妻高等学校卒業。早稲田ちんどん研究会で幹事長を務める。ただいまベリーダンスに挑戦中。「異国情緒たっぷりでチンドンに勝るとも劣らぬ楽しさです!」。

若松 沙織(わかまつ・さおり)(中央)/文化構想学部3年

北海道出身。文化構想学部3年。北海道札幌北高等学校卒業。トランペットの名手。最近は相撲観戦に夢中。「ひいきの力士は、豪風(たけかぜ)関と安美錦(あみにしき)関。二人ともかっこいいです!」。

佐藤 杜香(さとう・もりか)(右)/社会科学部2年

神奈川県出身。社会科学部2年。神奈川県立追浜高等学校卒業。クラリネットの名手。時折、鈍行列車で一人旅に出る。「四国の桂浜はきれいでした。ただ、さすがに遠すぎました(笑)」。