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ちまたで話題の学生芸人「POP3」。
全国大学生夏のお笑い選手権大会優勝!

鬼塚 悠/社会科学部4年

 「学生芸人」という言葉をご存じだろうか。大学や専門学校に通いながら本気で“お笑い”に取り組む彼らは、芸能事務所からも熱い視線を集める注目の存在だ。そんな学生芸人の一人である鬼塚さんは、今春からプロの芸人として活動をスタートさせている。一見順調な滑り出しに見えるが、鬼塚さんには今の天真爛漫な姿からはとても想像できない“暗黒時代”があったという―。

 話は高校時代にさかのぼる。卒業後の進路を考えあぐねていた鬼塚さんは、大学に行けば何かが見つかると思い、大学受験を志すことに。「“偏差値29”からのスタートでした。予備校には通わず、ひたすら自宅で勉強する日々でしたが、浪人1年目はあえなく全滅。2年目はさらに自分を追い込むために、携帯電話を解約し、友達とも一切遊びませんでした。やがて学力が伸びるにつれ、早稲田を目指すようになりました」。そんな“暗黒時代”の唯一の息抜きが、食事中にテレビから流れてくるお笑い番組だった。「極限の生活の中で何度も励まされて、お笑いの力ってすごいなと思ったんです」。

 2年間の猛勉の末、晴れて早稲田大学に入学を果たすと、「次は自分が誰かに笑いを届けよう!」と思い立ち、結成されたばかりのお笑い集団「POP3」(公認サークル)に入部。その後、定期的にお笑いライブに出演するも、まさか自分が将来プロの芸人になるとは考えてもいなかった。笑いを生業にしようと一念発起したのは、たまたま声を掛けられ通い始めたタレント養成所で、先輩芸人の暮らしぶりや、同期の熱い想いに触れてからだ。

次世代を担うお笑いの猛者が一堂に会した「全国大学生夏のお笑い選手権大会」では、ハイレベルな戦いを制し優勝

 「養成所で相方と出会い『POP-K3』というコンビを結成したのですが、周りを見渡すとそこは、才能ある人が必死に努力して生き残れるかどうかの世界でした。でも、挑戦しなければ後悔するという気持ちの方が強かった。ならば大学受験以来、人生で二度目の本気を出してみようかなと。あのときの経験から、極限まで追い込めば“道”が開けると分かっていましたから」。

 朝から晩までストイックにネタを練り続けた鬼塚さん。「ライバルたちと同じような笑いのスタイルよりも、自分たちだけのオリジナルの笑いを確立した方がずっと早く遠くに行けると気付いたんです」。その“道”を歩き出してからは、徐々に結果も現れ、昨年開催された「全国大学生夏のお笑い選手権大会」で優勝。タレント養成所のライブでは約100組中1位を獲得し、大手事務所との正式契約を勝ち取った。

 鬼塚さんの目下の目標は、芸人として知名度を上げていくことだが、学生生活最後の今年は、サークル活動にもさらに力を入れようと考えている。自分を育ててくれたサークルに恩返しをしたいという気持ちからだ。手始めとして、6月に行われる早稲田学生文化・芸術祭でお笑いイベント「笑祭(わらさい)」を主催。自身が幹事長を務める「POP3」の他、早大公認のお笑いサークル「早稲田寄席演芸研究会」「お笑い工房 LUDO」も参加する。「早稲田のお笑い史上初めて、全ての公認サークルがそろうイベントです。早稲田のお笑いをご堪能ください!」。

鬼塚さんのテンポの良いツッコミから生まれる、スピード感が魅力のPOP-K3のステージ

タレント養成所のライブでは、先輩も後輩も関係なく個々の技量が試される

早稲田のお笑いを牽引すべく、学内イベントにも積極的に参加

(提供:早稲田ウィークリー

鬼塚 悠(おにつか・ゆう)/社会科学部4年

千葉県出身。昭和学院高等学校卒業。お笑い集団「POP3」(公認サークル)の幹事長を務める傍ら、お笑いコンビ「POP-K3」としてワタナベエンターテインメントに所属。Twitter(@oni_uuu)もやってます!