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関東学生アーチェリー連盟MVP獲得!
悲願の学生団体日本一を目指して。

野村 美加/スポーツ科学部4年

 2012年度、関東学生アーチェリー連盟のMVPに選ばれた野村さん。年間を通して安定したパフォーマンスを発揮できたのは昨年が初めてだという。団体戦においても、全日本学生アーチェリー女子王座決定戦(王座)で早稲田を全国3位に導くなど、部のエースとして大車輪の活躍を見せた。この1年、一体何があったのだろう。

 「昨年、韓国体育大学校に短期留学したのですが、そのことが大きな転機になっています。日本代表クラスの選手が多くいる中で濃密な時間を過ごし、意識がかなり高まりました。加えて、私の場合、日本代表クラスの選手が受けるようなコーチングを経験したことがなく、ほぼ自己流でやってきたのですが、まっさらな状態で技術指導を受けられたのも大きかったかもしれません。アーチェリーは“再現性のスポーツ”といわれており、毎回同じ構えをすることが重要なのですが、留学を機に射型が安定しました」。

創部50年以上の歴史を持つアーチェリー部。「チーム力」を合い言葉に男女王座制覇(学生団体日本一)を目指す
©早稲田スポーツ新聞会

 これまで野村さんが“自己流”を続けてきたのには理由がある。中学生のとき甲南女子中高等学校でアーチェリーを始めたものの、高校1年生の半ば、親の仕事の都合で転校を余儀なくされる。しかし、転校先にはアーチェリー部がなく、一人で工夫を重ねながら練習に打ち込んできたのだ。「屋外の場合は、風向きを読みながら経験と勘を総動員し、自問自答を繰り返します。そこに“深み”を感じ、一人でも競技を続けようと思えたのです」。そして、高校時代の多くの時間を一人でアーチェリーと向き合い続けた野村さんは、転校前の高校で共に全国大会に出場した先輩、池内麻実(いけうち・あさみ)さん(2013年スポ科卒業)の後を追い、早稲田に入学した。

 次のステージでさらなる高みを目指した野村さんだが、高校を転校してからは常に個人戦に出場していたため、大学アーチェリー特有の“チームで戦う”というスタイルに戸惑いもあったという。しかし、いつかまた仲間と戦いたいという気持ちを抱えながら高校時代を過ごしてきたため、団体戦への思いも人一倍強い。そんな彼女の成長を温かく見守った先輩たちの支えもあり、「部員全員で勝利をつかむ!」という早稲田のチームカラーにも徐々になじむことができた。そして、学生アーチェリーの団体日本一を決める大会「王座」で全国3位を手にしたのである。

 「高校1年生のときに池内先輩と全国大会で準優勝しましたが、決勝戦は私のせいで負けてしまったんです。ずっとそのときの悔しさを引きずって競技を続けてきました。だから、何としてでも王座で日本一になりたかった。結果は3位でしたが、引退する先輩の花道を飾ることができ、あのときの忘れ物を取り戻せたような気がします」。

 最上級生になった今年は、池内さんから女子のチームリーダーを託された。目標はもちろん団体戦の日本一。つまり6月23日にある「王座」での優勝だ。試合に臨める選手は3人だが、もう二度と、「部員全員で戦っていること」を忘れはしない。さまざまな思いを乗せた野村さんの矢が、的のど真ん中を射抜く光景をぜひ目にしたい。

学生団体日本一を決める王座で、過去最高位と並ぶ3位を獲得し、喜びを爆発させる選手たち
©早稲田スポーツ新聞会

王座では70mの距離からわずか直径122cmの標的を狙う
©早稲田スポーツ新聞会

野村さんを早大アーチェリー部に導いた池内麻実さん(左端)
©早稲田スポーツ新聞会

(提供:早稲田ウィークリー

野村 美加(のむら・みか)/スポーツ科学部4年

石川県出身。県立金沢桜丘高等学校卒業。中学時代にクラスメートの誘いでアーチェリーを始める。昨年度は、創部以来初の関東学生アーチェリー連盟年間最優秀選手に選ばれた。アーチェリー部では女子リーダーを務める。