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社会問題の打開策を英語で発表
各種の英語弁論大会で6度入賞!

石川 茉耶/文学部4年

 全国から学生が集い、日本と世界が直面する諸問題について解決策を述べる英語スピーチコンテスト「ホノルル市長杯全日本青少年英語弁論大会」。ECC外語学院主催のこの大会は、アイデアのオリジナリティーが主な評価基準となる。高い英語力に加え、論理構成力や独創的な発想力を持つ学生が毎年しのぎを削るハイレベルなステージだ。

 公認サークル「英語部(WESA)」の石川さんは、昨年の第43回大会(応募総数118名)・大学の部で本選に出場した。出場者に与えられたテーマは「恒久平和への道を拓(ひら)くために」。石川さんはタイのインターナショナルスクールに通っていた小学生時代の経験を基に、「ステレオタイプをなくそう」という演題を選んだ。

第43回ホノルル市長杯全日本青少年英語弁論大会・大学の部で2位になり、審査委員長より盾を贈呈される

 「図工の時間、太陽を赤く描いたら周りから『太陽は赤くない』と指摘されて…。こうした思い込みが社会問題に発展する可能性もある。そこで先入観の恐ろしさを訴えようと思いました」。

 本番直前、緊張は極限に達する。だが、壇上に出た瞬間“何でもできる”という全能感に包まれるという。石川さんはインターナショナルスクール仕込みの英語力と豊かな感情表現を交え、数百人の観衆に向けて熱弁を振るった。結果は2位。この実績で2013年度早稲田学生文化賞も受賞した。

 「自分の考えを文章にするのが好きだったからです」。石川さんは英語弁論に関心を示したきっかけをこう説明する。2年生のとき、WESA主催「早稲田杯争奪全日本学生英語弁論大会」に立候補したところ代表に選ばれた。3年生以外の出場は異例だったが、石川さんは他大学の実力派スピーカー7名を退け、見事優勝。この経験で大会の楽しさに目覚め、3年からは積極的にエントリーするようになっていく。

 英語弁論は、社会問題を深く掘り下げ、斬新な解決策の提示が求められる。石川さんはあらゆるメディアに目を通し、決定的な解決策が生まれていない社会問題を見つけることに腐心。「“学生という立場で何ができるか?”という主体的な視線で問題を捉える姿勢の大切さに気付きました」と言うように、気になるテーマについて家族や友人と語り合い、当事者意識を持って課題解決の方法を探り続けた。こうした努力が実を結び、3年次には2度の優勝を含む6大会に入賞。WESAのスピーチ部門の柱として活躍した。

 実は性格は人見知り。入学当初は学業に専念し、課外活動は控えるつもりでいたが、見かねた姉がWESAヘの入会を勧めてきたという。サークル活動に励む傍ら、赤十字語学奉仕団に所属し、途上国に送る絵本の翻訳や高校生の国際交流会の通訳なども経験。行動的になると世界は大きく広がった。

 「さまざまなことに取り組んだ結果、本当に充実した学生生活を送ることができました。やはり気になることは何でも挑戦した方がいいですよ!」。

 卒業後は、仕事と学業の両立を目標に、働きながら早稲田の大学院で哲学を学ぶ予定の石川さん。「多様な可能性あふれる早稲田で挑戦しよう」というメッセージは、在学生だけでなく未来の自分へ語り掛けたものでもある。

7分間に及ぶ原稿なしのスピーチ。感情豊かに表現することも審査のポイント

英語部(WESA)の仲間と。毎週月曜日は報告会が行われる

高校時代は茶道部に所属。幼少期を海外で過ごし、日本文化を学ぶことの大切さを知った

(提供:早稲田ウィークリー

石川 茉耶(いしかわ・まや)/文学部4年

東京都出身。お茶の水女子大学附属高等学校卒業。6歳から13歳までタイで生活を送ったため、英語が堪能。高校時代はダンスと茶道、大学からは英語弁論やボランティア活動に打ち込む。趣味は読書。