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得意の跳馬で全日本2連覇
団体戦でも表彰台を狙う体操部のエース

小倉 佳祐/スポーツ科学部3年

 高校3年生という若さで、全日本体操競技選手権の種目別・跳馬で頂点に立った。体操を始めた小学生のころから誰にも負けない自信があった種目の、ずっと憧れていた初めての大舞台で、いきなり優勝して鮮烈なデビューを飾った。しかし3年前のその大会では、満足感がなかったと小倉さん。

 「あのときは周りの選手がことごとく失敗して、偶然自分だけが成功した。だから実力で勝ったというよりも、ラッキーだったなと思うんです」。

助走を取り、ロイター板で踏み切り、跳馬に手を突いて飛ぶのが競技の流れ。この一瞬で芸術性や技の難度を競う
写真:早稲田スポーツ新聞会

 翌2012年、早稲田大学に入学し、全日本選手権には体操部の一員として出場。連覇というプレッシャーが重くのしかかっていた上に、直前のけがにより万全の調子からは程遠く、結果は2位。「悔しくて仕方なかった」と振り返る敗戦をばねに挑んだ2013年。またもけがを押しての出場だったが、「挑戦する側だったので、気持ちがすごく楽だった」と語るように、実力を発揮して再び優勝に返り咲く。連覇が懸かった今年の全日本選手権ではノーミスの演技で、2位と大差をつけて頂点に立った。「プレッシャーは2年前と同じ状況だったけど、楽しむことだけを考えていました。他の選手の演技を見る余裕もあって、リラックスしたまま臨めましたね」。重圧に負けた2年前から大きな成長を感じさせる、会心の連覇達成だった。

 跳馬では日本トップの実力を誇る小倉さんには、五輪など世界大会への期待も掛かるが、本人は「まだまだ遠いですね」と控えめに言う。国際大会のメンバーに選出されるのは7名ほどで、個人総合(ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目の総得点で競う)での高い実力がなければ難しい。小倉さんも順位を年々上げているものの、今年の全日本学生選手権では23位。U-21日本代表には初選出を果たしたが、もちろんまだ満足はしていない。近年では各種目のスペシャリストを積極的に選出する動きもあるが、国際大会での高い基準点をクリアしている必要があり、小倉さんはまだその得点に達することができていない。「跳馬は特に、世界のトップと差がある競技。だから他の種目もレベルアップしていかないと戦えないですね」。

 体操は個人種目だけでなく、団体戦にも注目が集まる。チームから選出されたメンバーの個人総合による総得点で競われるため、やはり6種目全てが高い水準にあることが求められる。早稲田は今年の日本学生選手権で4位に入り、来年の目標は3位以上。そのためにも、全種目の向上は欠かせない。

 「特に苦手な鉄棒の練習に多く取り組むようにしているんですが、大技は正直、今でも怖いんです。でも、やった分だけうまくなれる実感があるから、まだ楽しいですね。跳馬は子どものころから好きで得意だったからこそ、今から何を練習すればもっと良くなるのかが分からなくて、苦しいときもある。でも悔いを残したくないから…頑張るしかないですね」。

 全日本選手権での3連覇を目指し、さらにその先のステージへ。まだ遠い世界への扉を開けるため、日々の鍛錬で技能を磨き続ける。

今年の全日本学生選手権、種目別の演技を終え、ガッツポーズを見せる

男子団体でも一致団結し、総合得点で429.250と早稲田大学史上最高点での4位となった

体を酷使する競技のため、練習前後には入念なケアが欠かせない

(提供:早稲田ウィークリー

小倉 佳祐(おぐら・けいすけ)/スポーツ科学部3年

千葉県出身。市立習志野高等学校卒業。週に2日あるオフはゆっくり体を休めることが多いが、甘い物が好きでスイーツを食べに出掛けることも。特にお気に入りなのは、タリーズコーヒーのパンケーキとパフェ。