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神経再生医療に貢献
ピアノも弾ける理系男子

『Nature』系列誌で論文発表
先進理工学研究科博士後期課程9月修了
長井 淳(ながい じゅん)

 博士後期課程2年生だった昨年2月、脊髄損傷後の神経再生を阻害する複数の因子をまとめて制御するタンパク質を発見し、研究グループの筆頭著者となった論文が英科学誌『Nature』系列の『Scientifi c Reports』に掲載された。神経再生医療の発達に大いに貢献する可能性がある論文で、長井さんの元にはメディアの問い合わせが相次ぎ、日経新聞などで報道、講演依頼も届いた。

 脳に障がいのある家族と育ち、「神経発達のほんの少しの違いが、なぜここまで大きな差を生むのだろう」と疑問を持った。医師を志したこともあったが、病気を根治できる治療方法を研究しようと早稲田高等学校から進学、2007年設立の先進理工学部生命医科学科1期生となった。

 今年9月に課程を半年早く修了し、来春から米カリフォルニア州UCLAの海外研究員として働く。研究の幅を広げるため、生きた脳組織を観察するライブイメージングなど革新的な領域に挑戦する。「早稲田では先生や先輩がたくさんのチャンスを与えてくれた。チャレンジ精神を持って臨めば、一人ではなし得ない大きな目標も達成できる」。研究の道を志す後輩たちに、長井さんは優しいまなざしを向けた。

(提供:早稲田ウィークリー

長井 淳(ながい・じゅん)

千葉県出身。早稲田高等学校卒業。先進理工学研究科生命医科学専攻・大島登志男研究室に所属。学部時代は公認サークル「早大ピアノの会」幹事長。幼いころはピアニストを夢見ており、今も演奏活動を続けている。知人が経営する、理科実験器具でお酒が飲める「サイエンスバーINCUBATOR」では、専門的な論文を映画『スター・ウォーズ』のキャラターに例えるなどして、分かりやすく楽しく科学の講義を行っている。

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