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「早稲田をフェアトレードタウンに!」途上国の製品購入で生活支援

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Cafaire
喜藤 帆波(左)/文学部4年
生駒 莉菜(右)/商学部3年

“安い”だけではない買い物の選択肢を広めたい

「フェアトレード(公平貿易)」という言葉をご存じですか。アフリカやアジアなどの発展途上国で作られた原料や製品を適正な価格で購入することで、立場の弱い途上国の労働者の収入を保証し、持続的な生活向上を支える仕組みです。Cafaire(カフェアー)は、早稲田大学で唯一のフェアトレード推進団体。フェアトレードで仕入れられたコーヒーやチョコレートを販売したり、フェアトレードを広報するイベントを積極的に行っています。2015年12月には大隈記念講堂でフェアトレード商品によるファッションイベントを開催。今、身近な国際協力の形として注目を集めるフェアトレードとCafaireの活動について、前代表の喜藤さんと現代表の生駒さんに話を聞きました。

――Cafaireの活動内容を教えてください。

生駒

早稲田祭でフェアトレードコーヒーを販売したり、フェアトレードカカオを使ったお菓子作りのワークショップを行ったりと、自分たちの興味のある分野でフェアトレードを広める活動をしています。さまざまなイベントを通して、学生をはじめとした多くの方々に「フェアトレード」と「Cafaire」を認知していただき、私たちのメッセージに賛同してもらうことで日本に広まりつつあるフェアトレードの輪をさらに大きくしていくことが目的です。

フェアトレード商品で知られるファッションブランド「People Tree」やブーツが有名な「Timberland」、化粧品ブランド「THE BODY SHOP」などが協賛

――なぜフェアトレードに興味を持ったのですか?

生駒

私はもともとコーヒーやチョコレートが好きという不純な理由で入会したのですが(笑)、活動に携わる中で、環境にも人にも優しい方法で生産されたものを買うということが、生産者の助けになると同時にビジネスとしても成り立っているのがすてきだなと思うようになりました。

喜藤

私は大学1年生の冬にスコットランドへ留学したのですが、そこで出会った先輩が、今回のファッションショーでも協賛いただいたフェアトレード推進企業「THE BODY SHOP」でインターンをしていたことをきっかけに、フェアトレードに興味を持ちました。また、イベントや広報にも興味があり、日本ではフェアトレードの認知度がまだまだ低い中、その価値観をさまざまな形でプロモーションしているCafaireの活動に感銘を受けました。

――積極的にフェアトレードについての発信をしているモデルの鎌田安里紗さん(慶應義塾大学大学院生)や学生モデルを招いての大きなイベント。中でも特に大変だったことは?

喜藤

参加いただいたゲストやモデルの皆さん、30人以上の方々とスケジュールを調整したことが大変でした。でも、たくさんの方から、フェアトレードに関心を持ったという声を聞けてうれしかったです。1時間半あまりのイベントでしたが、メンバーが15人と少ない中で1年間以上準備を続け、成功することができたので達成感がありました。また、イベント開催にあたり、自分自身もフェアトレードについての知識をあらためて学んで、得たものがたくさんありました。

ファッションショーではたくさんの学生モデルを起用

――Cafaireは「早稲田をフェアトレードタウンに!」という目標を掲げていますが、早稲田だからできたことはありますか?

生駒

「規模が大きいことができる」ということです。今回のファッションイベントでは大隈記念講堂を貸し切って開催しましたし、公認団体が自由に利用できる施設が整っています。また、やる気がみなぎる学生や頼れるリーダータイプなど、さまざまな才能がある学生が集まり、それぞれの特性を生かした活動ができます。

喜藤

早稲田には私たちの活動に賛同してくださる企業やお店がたくさんあるんです。これまで商店街のカフェとコラボメニューを企画したことも。Cafaireの活動にいつも協力いただけるのも、学生に寛容な街、早稲田だからこそだと思います。

――Cafaireの今後の目標を教えてください。

生駒

フェアトレードは品質が良い分値段も高いんです。別の安いものを買えばいいという考えの学生が多いので、そういう意識を変えていくことが必要だと思います。とはいえ、身の回りのものを全部フェアトレード商品に切り替えるというのは大変だし、私自身もできないので、選択肢の一つとしてフェアトレードがあるということを広めていきたいですね。

(提供:早稲田ウィークリー

Cafaire

平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)公認プロジェクト。2006年に創設。文中にあるフェアトレードコーヒーやチョコレートの販売、ファッションイベントの他、学生フェアトレード月間の合同ミーティングに参加したり、他大学のフェアトレード団体主催のシンポジウムに参加するなどの活動を行っている。

喜藤 帆波(きとう ほなみ)/文学部4年

神奈川県出身。立教女学院高等学校卒業。2015年12月のファッションイベントの開催をもってCafaireを引退。「Cafaireでの広報活動を通じて身に付けたことは就職活動にも役に立っています」とのこと。

生駒 莉菜(いこま りな)/商学部3年

広島県出身。県立呉三津田高等学校卒業。今年はCafaireのメンバーでフェアトレード製品生産国へのスタディーツアーを予定している。