早稲田大学の教育・研究・文化を発信 WASEDA ONLINE

RSS

YOMIURI ONLINE

ホーム > 教育 > ぴーぷる

教育

▼ぴーぷる

YouTubeから話題に あのロックスター絶賛の世界的ドラマー

略歴はこちらから

川口 千里/社会科学部2年

「何事も楽しむことが、目標への一番の近道」

13歳のときにYouTubeにアップした動画「けいおん! 叩いてみた」が130万回再生の大ヒット。それをきっかけにプロドラマーとしての道を歩み始め、その腕の確かさは、演奏動画を見た米ロックバンド「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」のギタリスト、トム・モレロ氏に、「私の知る中で最も優れたドラマーの一人だ!」と 絶賛されるほど。近年では、E-girlsのツアーでサポートドラマーを務めたり、ももいろクローバーZのCDに参加したりと、活動の場を広げる川口千里さん。これまでに作成した動画のYouTubeでの総再生数は3,000万回に上るという、世界中から注目を集める若きドラマーに、ドラムとの出合いから現在の学生生活について聞きました。

――ドラムはどのようにして始めたのですか。

 5歳のころ、父が電子ドラムを買ってきたんです。父はすぐ飽きてしまったのですが(笑)、私が遊びがてらたたくように。最初は地元の先生に習っていましたが、「もっとレベルの高い人に教わっては」と薦められ、8歳からは国内外で活躍するドラマー、菅沼孝三さん(以下、師匠)に師事しています。師匠は私が最も影響を受け、目標にしている人です。8歳まではCDを聞いたままに演奏していたのですが、師匠のライブを見たら全くの別世界。ドラムは自由で、無限に膨らませていけるものだと知り、音楽ってこんなにかっこいいんだと初めて思いました。

――2009年、13歳で撮影したドラム演奏動画「けいおん! 叩いてみた」がYouTubeで大ヒット。

 友達に、「『けいおん!』というアニメで、登場人物の女の子が使っているドラムセットが千里ちゃんのと同じなんだよ」と教えてもらい、劇中曲を演奏した映像をアップしてみたんです。それまでは趣味に過ぎなかったドラムですが、YouTubeを通じて世界中の方に見ていただき、ライブなどお仕事の話も徐々にいただくようになりました。トム・モレロ氏やスガシカオ氏に見ていただけたのも、YouTubeに載せたからこそ。Webの力を感じましたね。

――高校時代から本格的にアーティスト活動を開始し、2015年には早稲田大学社会科学部に入学。早稲田大学、そして、社会科学部を選んだ理由は?

「全国から志の高い人が集まる、大きな大学に入りたい!」と思ったときに、最初に頭に浮かんだのが早稲田大学だったんです。最初は入試制度に引かれて社会科学部を考えていたのですが、調べていくうちに、学べる内容にも魅力を感じました。特に興味があるのは社会学系。常識知ではない見解で物事を捉えていくというのがとても面白いですし、音楽につながる学びが多い。特に好きな授業は、周藤真也社会科学総合学術院准教授の「社会意識論」です。「社会学ってこんなに面白い学問なんだ!」と目からうろこでした。ゼミでもその分野を研究したいですね。

国内でのライブの他、2016年は中国とフランスでも公演が予定されている

――学業、そしてドラマーとしての活動と、多忙な日々を送っていると思います。

 午前中に大学の授業に出席して、午後はライブなどの音楽活動ということが多いです。ドラムの練習は、リハーサルの時間を使っています。忙しい毎日ですが、追いつめられると頑張れるタイプなので(笑)、むしろいいバランスで過ごせていますね。 ツアーや海外公演などは長期休暇に入れるようにしていますが、授業期間中に入ってしまう仕事については、大学の友人たちの助けを借りて乗り切っています。 高校生のころから学校と並行して音楽活動をしていたのですが、大学に入ってからは時間がうまく使えるようになったので、両立しやすくなりました。

――今後してみたいことは?

 せっかく早稲田大学に入学したので、「ぴーぷる」(当コーナー)に出ているような、スポーツや研究など、別分野で活躍している早大生とつながりたい。早稲田祭も出てみたいです! 卒業後は、特にグローバルに音楽活動を広げていきたいですね。ミュージシャンだけでなく、早稲田で出会った人とのつながりも大切にして、お互いに刺激し合える関係になれたらいいなと思います。

――憧れの師匠のように、ドラムスティックを手に世界を飛び回る川口さん。最後に、目標を形にする秘訣(ひけつ)を教えてください。

 とにかく「楽しむ」こと。私も師匠の演奏を聞いて「ドラムって楽しい!」と開眼し、師匠のようになりたくて頑張っていますが、何事も楽しむことが、目標への一番の近道なんじゃないかなと思います。

(提供:早稲田ウィークリー

これまで2枚のCDを発表。ドラムメーカーからオリジナルスティックも出ている

川口 千里(かわぐち・せんり)/社会科学部2年

愛知県出身。暁高等学校卒業。5歳でドラムを始め、8歳から「手数王」こと菅沼孝三氏に師事。2009年6月から公開を始めたYouTubeでのドラム演奏動画は世界から注目を集め、Webサイト「ドラマーワールド」による「世界のトップドラマー500人」の1人に選ばれた(うち、日本人は2人)。2014年10月に公開した演奏動画はレイジ・アゲインスト・ザ・マシー ンのトム・モレロ氏やスガシカオ氏の目に留まり絶賛された。学業と両立させながら、ライブやスタジオワークなど多彩に活躍中。好きなドラマーは、師匠の菅沼孝三氏、バディ・リッチ、デニス・チェンバース。 公式サイト