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「キャリーちゃん大作戦」でキャリアセンター改革 スチューデントコンペティションで総長賞

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チーム「AM1時50分」
杉村 まり子(右)/国際教養学部 4年
加藤 亜利沙(左)/国際教養学部 4年

「キャリアセンターをもっと知ってもらい、もっと利用してもらいたい」

 学生が「Waseda Vision 150」に関連する具体的な施策(「留学生倍増計画」や「キャリア支援」、「学生と校友の連携について」など)を大学に提案し、その内容とプレゼンテーションスキルを競う「Waseda Vision 150 Student Competition」。提案された企画内容は受賞の有無にかかわらず、大学が関連プロジェクトを実行する際に参考とされます。なお、これまで総長賞(金賞)を受賞した「Wスペースの創設」(第1回)、「Web番組『早稲田の杜』の配信」(第2回)はすでに実現され、「LGBT学生センターの設立」(第3回)は現在検討中です。

 2015年度は、第4回決勝大会が今年3月14日に開催され、予選を勝ち抜いた8組の中から、「キャリアセンター改革」を提案したチーム「AM1時50分」が、総長賞(金賞)を受賞しました。

 プレゼンテーションスキルの評価が高かった二人に、「キャリアセンター改革」のコンセプトと総長賞受賞に至る道のりを語ってもらいました。

鎌田薫総長から総長賞(金賞)を授与されました

――総長賞(金賞)受賞おめでとうございます。今のお気持ちは?

杉村

金賞を目指して頑張っていたのでうれしいです。

加藤

参加するからには金賞を取ろうと思っていました。絶対取れると信じていましたので、決勝の前から、「金賞を取ります!」と周囲に宣言していました。

――宣言どおりになりましたね。このコンペティションへの応募のきっかけは何ですか?

杉村

私も加藤さんも、3年生になって就職を意識するようになり、就職活動への取り組み方やどのような企業があるかについて調べるために、キャリアセンターに行ってみることにしました。ところが、場所が各キャンパスから少々遠いこともあって、キャリアセンターの存在があまり学生に知られていないということに気付いたのです。キャリアセンターでは就活関連のイベントが頻繁に行われており、資料も豊富にそろっているのに、あまり知られず、利用もされていないというのはもったいないと思いました。学生たちにもっと知ってもらい、もっと活用してもらえるようにすべきではないか、そのための改善策を大学に提案してはどうか、と考えたのが応募のきっかけです。

加藤

早稲田大学にはあらゆる業界で活躍されている校友の方がいらっしゃいます。就職活動に際しては、自分の興味ある業界で働く校友の方に相談し、エントリーシートを見ていただくなど、経験者としてのアドバイスをいただくのが、非常に有益なのではないかと思いました。在校生と校友の絆を深めることにもつながりますし。そこで、キャリアセンターがそうした機会や場所を提供する施設となるよう、大学に提案してはどうかと思ったことも、応募のきっかけの一つです。

――それでは、今回提案された「キャリアセンター改革」について説明をお願いします。

加藤

三つのステップから成っています。まずは「キャリアセンターの認知度を上げる」です。先ほどお話ししましたとおり、キャリアセンターがどこにあって、どのような情報が得られるのか、知らない学生が大勢います。今年の初めに早大生100人にアンケート調査を行ったのですが、1年生でキャリアセンターの場所を知っている学生はわずか10%、2年生でも30%ほどです。さすがに3年生になると70%に上がるのですが、もっと早くから就職を意識し、日常的にキャリアセンターを活用するようになれば、3年生になってから慌てなくても、就職活動がスムーズに進められるのではないでしょうか。そこで、キャリアセンターの広報用ゆるキャラ「キャリーちゃん」を作成し、その「キャリーちゃん」やSNSを使って、まずは学生間でのキャリアセンターの認知度を上げることを図ります。

STEP1 ゆるキャラ「キャリーちゃん」を使うなどしてキャリアセンターの認知度を上げる

次に、「キャリアセンターに送客する仕掛けを作る」です。学生にその存在を知ってもらったら、次には実際に来てもらえるようにします。ただ、キャリアセンターは戸山キャンパスの学生会館内にあり、各キャンパスから少々遠いので、早稲田キャンパス内にもその拠点(「C-Space」)を作り、就職に関する相談ブースを設けたり、就職関連のイベント映像が見られたりするようにします。これなら、学生会館までわざわざ行かなくても、講義の合間に気軽に立ち寄ることができるようになります。

STEP2 早稲田キャンパスに拠点(「C-Space」)を設けるなどして、学生がキャリアセンターの情報に気軽にアクセスできる仕掛けを作る

そして最後に、「キャリアセンターのリピーターになってもらう」です。学生から講座やイベントに対する率直な意見をTwitterに寄せてもらったり、イベントのアイデアを募集するなどし、その意見を取り入れて学生のニーズを満たす企画を行います。自分のニーズに見合う講座やイベントが開催されるのであれば、学生は何度も参加するようになりますし、そうなればおのずとキャリアセンターとの関わりが深まっていきます。そうして卒業後は、学生にアドバイスする側の校友として、引き続きキャリアセンターを訪れていただけるようにします。

STEP3 学生から率直なニーズを寄せてもらい、それを各企画に反映して、キャリアセンターのリピーターになってもらう

杉村

この3ステップ、名付けて「キャリーちゃん大作戦」です。

以上3ステップから成る「キャリーちゃん大作戦」

――準備はどのようにされましたか。

杉村

1次予選、2次予選はプレゼンテーション動画の審査で、その後の決勝大会では、審査委員を前に実際に壇上でプレゼンを行うことになっているのですが、私は動画に出るのが苦手なので、そちらは加藤さんに任せました。でも、壇上で話すことは得意なので、決勝大会では2人で交互にプレゼンすることにしました。事前にこれまでの金賞受賞チームのビデオをすべて見て研究を重ね、とにかくプレゼンが重要だと思っていました。私たちは決勝に参加した8組中、最後にプレゼンすることになったのですが、審査委員の方々が、それまで7チームのプレゼンを見て疲れてくる中、最後の10分をどう見せるか、短くした寸劇を入れたり、2人の服装をパンツスタイルでそろえたり、プレゼンを交代するときのバトンタッチのしぐさをアピールしたり、いろいろな工夫を凝らしました。2人とも勝ち気でポジティブなタイプですが(笑)、裏でこつこつ研究したり、緻密に作戦を練ったりするところもあるんですよ。

加藤

プレゼンの台本は私が作り、それを杉村さんがパワーポイントにしてくれました。ゆるキャラ「キャリーちゃん」も、絵は杉村さんが描いてくれて、背中のWの羽など、ディテールのアイデアは私が出しました。うまく役割分担して来られたと思っています。

――確かに、お二人のコンビネーションの良さが客席にも伝わってきました。ところで、お二人のチーム名「AM1時50分」は何に由来するものですか。

加藤

今回、受賞してから本当によく聞かれるようになって、でも実はそんなに大きな理由があって付けたものでもないので、聞かれるたびに困っていたのですが、とりあえず、「キャリーちゃん」が、午前1時50分に誕生したことによるものです。

杉村

それと、加藤さんと私の名前の頭文字(AとM)、さらに「Waseda Vision 150」の「150」をくっつけたものでもあります。

――なるほど、2つの由来が掛け合わされているんですね。就職活動もこれからが本番かと思います。キャリアセンターを大いに活用して、頑張ってください。

(提供:早稲田ウィークリー

キャリアセンターは、学生会館3階にあります!

杉村 まり子(すぎむら・まりこ)/国際教養学部 4年

東京都出身。聖心女子学院高等科卒業。趣味は食べること、日本舞踊。

加藤 亜利沙(かとう・ありさ)/国際教養学部 4年

千葉県出身。昭和学院秀英高等学校卒業。趣味は化粧、乗馬。

学部もゼミもサークルも一緒の二人。だが、タイプが異なるので、決して最初から仲が良かったわけではないそう。留学を通じて互いに成長したり、夏期合宿で失恋話を打ち明け合ったりして、徐々にその距離が縮まり、今回の名コンビ結成に至ったとのこと。