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リオ・パラリンピック卓球で初のメダルを

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岩渕 幸洋/教育学部 4年

「頭を使った戦術で勝負する」

 今年1月、リオデジャネイロ・パラリンピックへの出場を決めた岩渕幸洋さん。足に装具を付けたまま、健常者と障がい者の大会を掛け持ち、早稲田大学卓球部で培ってきた実力でメダル獲得を目指して日々練習に励んでいる。そんな岩渕さんに、これまでの道のりと、9月7日(水)から始まるパラリンピックに向けての意気込みを聞きました。

――卓球を始めたきっかけは?

 中学1年生のとき、部活を何にしようかと迷っていて、たまたま卓球を選んだのがきっかけです。小さいころからさまざまなスポーツを経験して、その中でもラケットスポーツがいいなと考えて、卓球部に入りました。
 足に障がいがあるのですが、日常生活では不自由を感じていなかったので、自分が障がい者であるという意識はなく、パラリンピックに出場できるということも、卓球を始めたころは知りませんでした。

――練習をしていてつらいと感じることはありますか?

 常に卓球を楽しむことができているので、つらいと感じたことはありません! 卓球はすごく頭を使うスポーツで、たとえ体格が小柄で対戦相手より劣っていたとしても、戦術や考え方次第で勝負することができます。常に考えながらプレーできることが、楽しめている理由だと思います。
 卓球部では、月曜日以外、週6日練習しています。練習場所(早稲田キャンパス17号館体育館3階卓球場)は21時まで開いているのですが、気付いたら閉室時間になっているということもよくありますね。他の部員たちも同様で、一緒に遅くまで練習できる環境があることは恵まれていると感じます。

写真提供:早稲田スポーツ新聞会

――思い出に残っている試合やエビソードはありますか?

 2010年、高校1年生のときに初めて出場した世界大会(国際クラス別肢体不自由者選手権)です。ベスト16止まりで、勝ち進むことはできなかったのですが、世界の実力のある選手たちが一堂に会する舞台で、自分もメンバーとしてプレーできたことに感激しました。
 パラリンピックの選手は海外遠征費が自己負担であることが多いため、実力があっても経済的理由で諦めざるを得ない現状があります。そういった事情がある中で、私は早大卓球部のOB会が後援会を作って支援してくださり、そのおかげで国際大会にも出場できています。応援いただいている方々のためにも、勝って強くなりたいです。

――大学の勉強との両立も大変では?

 授業やゼミの先生も理解してくださっているので、何とか頑張って両立できています。地球科学専修なのでフィールドワークに行くこともあり、去年も北海道まで行ってきたのですが、それはとても楽しかったですね。卒業後も企業に所属しつつ競技を続けていきたいと思っていて、今は就職活動をしています。

――パラリンピックに向けての意気込みを聞かせてください。

 パラリンピックに出場する選手は年齢層も幅広いですし、障がいによって打ち方や球の速さなどの球質も違うので、私は対戦相手の試合をビデオ撮影して、それを見返しながら選手一人一人の特徴を把握して戦略を考え、相手を想定しながら練習しています。
 リオではメダルを取ること、そして2020年の東京オリンピックでは金メダルを獲得することを目標に、日々の練習を頑張っていきたいです。皆さんにはぜひ、障がい者スポーツの試合を見に来てほしいです。私よりも重度の障がいがある方々も一生懸命にプレーしています。そんな姿には勇気をもらえると思います。そして、自分が活躍することで、多くの人が興味を持ってくれたらうれしいです。

2016年度「関東学生卓球新人選手権大会」にて( 写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

(提供:早稲田ウィークリー

岩渕 幸洋(いわぶち・こうよう)/教育学部 4年

東京都出身。早稲田実業学校高等部卒業。スポーツはするだけでなく見ることも好きで、テニスの世界大会やツールドフランスは欠かさずチェック。また、自身のラケットにはこだわりがあり、表裏はタイプの違うラバーが貼られていて、独自のプレースタイルを貫いている。

早稲田大学卓球部