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▼スタディ・アブロード―世界から早稲田へ―

Chrisoula Sotiriou/社会科学研究科 修士2年

From Greece to Waseda
ギリシャから早稲田へ

Chrisoula Sotiriou/社会科学研究科 修士2年

友人が結んだ日本への関心

 クリスラさんは、日本一の留学生数を誇る本学でも、数少ないギリシャからの留学生だ。「おすしと料理が大好き」と明るく話すクリスラさん。専門は経営学とマーケティング、英国のケント大学でMBAを取得している。英国留学中に、本格的に日本語と日本文化を学ぶようになり、やがて「友人になった日本人の友人たちの人柄に惹かれて」、日本への留学を決意した。文科省の国費留学制度に応募し、見事に合格した。日本ではいろいろな大学から合格通知をもらったが、その中から本学を選択した理由は、「一番インターナショナルな雰囲気だったから」という。

「言葉の壁」乗り越え、身につけた辛抱強さ

白壁の家が美しいサントリーニ島にて

 しかし研究科へ正式に入学する前に、本学で研修生をしていたクリスラさんは、分厚い「言葉の壁」に直面した。「半年間毎日、部屋や図書館にこもって日本語だけを勉強しました。友人もほとんどいなくて、自信もなかったですね。本当に寂しくてつらい日々でした…」。「でも、そのお陰で、今まで学べなかった真の『辛抱強さ』を体得したのも事実ですね」。今では当時の苦労もカラッとした笑顔で笑い飛ばせる。「ゼミの井上正先生の励ましや、早稲田大学の留学生サポート体制には本当に感謝しています。日本語で修士論文を提出して、絶対早稲田の学位をとる!」、その強い意志で、クリスラさんは「言葉の壁」を突き破ってきた。

「共に学ぶ姿勢」が大切~留学生の立場から~

 現在、日本の社会規範とその雇用制度への影響などを研究テーマに修士論文を執筆中。日本とギリシャの大手建設会社を対象に、600人以上の従業員などにアンケート調査を実施した。「ギリシャだけではなく、欧米も日本の雇用制度から学ぶことは多いと思う」。クリスラさんは「欧米社会は日本のことをもっと知るべき。それだけじゃなく、日本ももっと英語で情報を国際社会に発信するべき」と、留学生の立場から、共に学び理解し合う姿勢を強調する。

 「卒業後は世界トップの技術を誇る、日本の建設会社で働きたい。でも、もっと日本語を勉強して、来年には日本語検定1級に合格したい」。クリスラさんのような人が増えていけば、ギリシャと日本の友好関係はきっと明るい。

(提供:早稲田ウィークリー