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▼スタディ・アブロード―世界から早稲田へ―

From Korea to Waseda
韓国から早稲田へ

宣 鍾/大学院教育学研究科 交換留学生

教師をめざして日本語を学ぶ

 交換留学で日本に1年半滞在した宣さんは朝鮮大学校教育大学院で日語教育を専攻していた。長男で、当時27歳で兵役も終えていた宣さんは、「年だから、留学なんて今さら必要ないんじゃないの?」と家族からも言われた。「韓国は、まだまだ伝統的な考えや社会的な制約にしばられている部分があります」という。

 高校2年生の時から、第二外国語として日本語を学び始めた。「漢字がなぜか好きでした」と流暢に語る宣さん。大学で日本語を専攻した。「小さいころから漠然と軍人になりたい、という気持ちがあったのです」。日本語力を生かし軍隊の将校として、日本の韓国大使館に勤務したいと考えていた。結局、その夢はかなわず、教職課程を履修し、日本語の先生になろうと考えたが、単位不足。今度こそ、教員免許を取得しようと考え、教育大学院に進学した。学んでいくうちに、日本での滞在経験がないと教え子への説得力に欠けるのではないかと考えるようになったのだ。

1年半の交換留学

 2006年9月から08年3月までの1年半、国費奨学金を受けながら、本学で学んだ。教育学研究科での専門は「日本語の丁寧体の比較」で、日本人にとっても難しそうな「ないです」「ありません」などの比較研究に取り組んだ。宣さんの日本語は丁寧で美しいわけだ。しかし、留学生である宣さんが、日本語研究を専門にする日本人学生とともに学ぶのは苦労の連続だった。

留学そして今後

 本学に来て、その国際的な環境に驚いたという。これほど、留学生が多く、英語を話す機会も増えるとは、留学前には想像していなかったことだ。「大学生なら、絶対に、留学した方がよい。国際的な感覚が身に付き、自分の考え方が変わる」と力強く断言した宣さん。年末には韓国で教師になるための国家試験があり、目下そのために勉強中だ。ぜひとも、言葉だけではなく、「肌で感じた日本」を教え子たちに伝えてほしい。

(提供:早稲田ウィークリー