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▼スタディ・アブロード―世界から早稲田へ―

From Tanzania to WASEDA
タンザニアからWASEDAへ

デイビッド・ドナルド・ムレマ/国際情報通信研究科 修士課程2年

 私は、タンザニアにあるキリマンジャロ山のふもと、モシという地域から来ました。タンザニアは東アフリカに位置する熱帯気候の国で、公用語はスワヒリ語と英語、天然資源が豊富で、国立公園や禁猟地区に多種多様な野生動物が生息しています。

 地元の大学で電力工学を学んだ後、通信会社で働きながら、コンピュータ・情報通信分野での研究をサポートしてくれる奨学金を探していたところ、早稲田大学から奨学金を受けることができました。最先端技術を学ぶ場所を探していた私にとって、日本はまさに最適の場所でした。

 ところが、日本に到着した瞬間から文化の違いに戸惑うことになりました。一番の問題は言語です。公的機関の職員を含め、ほとんどの日本人が英語を話せないとは予測していませんでした。日本社会になじもうと、日本語はもちろん文化や風習など、機会を見つけては学びました。他者を敬い、礼儀正しく、清潔で健康的な食べ物を好み、勤勉であること――。こうした日本文化を学ぶとともに、世界各国の留学生たちと多文化交流を深めたことで視野が広がり、異文化への理解につながりました。

 また、九州や広島、岡山、箱根、福島など日本各地を旅する中で、どの地域でも優しく歓迎してくれる人々や美しい自然と出会い、清潔で整備された町並みが見られました。日本の人々は、最新技術と西洋文化の影響下においても伝統や文化を保ち続けています。私も、タンザニアで伝統的な価値観を維持する方法を追求したいと考えるようになりました。

 日本と早稲田大学での生活は、私にとって計り知れない価値を持つことになりました。帰国後は、学んだ技術や理念を実践すべく、通信会社での仕事のほかに、地域のコミュニティーや大学でボランティア活動の普及・教育も計画しています。このような社会に対する活動が、いつの日かタンザニアの人々の生活や心に変化をもたらすことを夢見ています。

本庄早稲田のイベント(2012年)にて着物を体験(筆者右端)

本庄早稲田学生寮の共同パーティー(2010年)(筆者最後列中央)

(提供:早稲田ウィークリー