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▼スタディ・アブロード―世界から早稲田へ―

インドから留学して半年。勉強の合間は旅行者に変身

サハナ・ヴェヌゴパル/国際教養学部1年

「旅行者として、そして大学生としての新生活」

 私が日本に興味を持ったのは、漫画や音楽がきっかけです。自分の好きな本や歌詞を日本語で楽しめるよう、17歳のころから独学で平仮名と片仮名の勉強を始めました。また、日本に住んでいる友人に日本語で手紙を書き、添削してもらったりしながら、日本語になじんで行きました。

 私の出身地インドは、1,500以上の言語が使用されている国ということもあり、マルチリンガルであることはとても評価されます。また、私が日本の経済や文化、伝統、歴史の研究をすることに対しても、両親や先生は当然のように応援してくれています。早稲田大学に留学する前には、地元の日本語学校の集中講座で3カ月間学び、日本語教育のイベントにも参加しました。

高校の卒業式の日に家族と

 早稲田大学の国際教養学部(SILS)に留学を決めたのは、自分の興味に応じてコースを自由に決めることができるからです。留学当初はまだ将来の目標が定まっていませんでした。人文学を学ぶこと、文章を書くこと、写真を撮ること、旅行をすることなど、興味は尽きません。そんな私の多様な興味にも対応できる環境が、SILSにはあると思います。実際、私が最初の学期に履修した科目は、日本語・英語のクリエイティブライティング、建築、アメリカ文化、そして日本政治など、多岐にわたります。どの科目もとても刺激的です。

 留学してからこの半年間で最も印象に残っているのは、今年1月に文部科学省国費奨学金プログラムの一環として先生や先輩、同級生と一緒に行った富士山への研修旅行です。私たちは地元のコミュニティーセンターで、小さな子供たちに自分自身の国の文化についてプレゼンテーションをしました。その後、各チームに分かれて子供たちと絵を描いたときのことです。描き終わった後、私は「私たちのチームが一番ですね!」と言ってメンバーを祝福しました。すると、6~7歳のメンバーの女の子が「みんな上手」と言って、私の発言を優しく正してくれたのです。こんなに幼いころからみんなの努力を褒めることができることに、とても感動しました。

 東京では、私は毎週のように見知らぬ街へ行って観光したり、現地の人と話したり、写真を撮ったりしながら、日本文化についていろいろ学んでいます。大学では私は一大学生ですが、勉強の合間にはカメラやガイドブックを持って旅行者に変身します。大学生でもあり、旅行者でもある今の日本での生活は、とても充実しています。

 将来は、これまであまり報じられて来なかった「人権侵害」について世界へ発信していくジャーナリストになりたいと思っています。そのためにも、早稲田大学での残り3年半、さまざまな学問や文化教育を学び、その夢をかなえられる人間になりたいです。

きれいな富士山の景色を堪能しつつ、子供たちとの楽しい思い出ができました

東京都庁の展望室から眺める夕焼けはとてもきれいでした

~日本に来て驚いたエピソード~

インドの自宅にて。伝統行事では民族衣装サリーを着用します

 私が最初に驚いたのは、日本では「家」をとても大事にしていて、家族の一員もしくは仲のいい友人しか家に入ることができないことです。インドでは、予期せぬ訪問者が突然家に来ることは日常茶飯事。東京に来て最初の2~3カ月は、約束をした友達と家の玄関で短い立ち話をすることに不思議な感覚を覚えましたが、今では日本人がプライバシーを大切にしているという価値観が分かるような気がします。自分自身もお客さんが来る前に、洋服を着替えたり、お菓子を用意したりする時間が取れるので、とてもいいと思います。

(提供:早稲田ウィークリー