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▼スタディ・アブロード―世界から早稲田へ―

福島での経験が、日本への留学を決めた

リン・ジンヤン/国際教養学部 2年

~マレーシアから日本へ~授業、スポーツ、学生寮での生活…全てが貴重な思い出に

 私はマレーシアで通っていた高校の最終学年時、福島県での2週間のボランティア交換プログラムに参加しました。そのときは、このイベントに参加したことがきっかけで、早稲田大学の国際教養学部(SILS)で勉強することになるとは、考えてもいませんでした。

 私が日本への留学を決めた大きな理由は、まず1つ目に、福島のボランティアで経験した“絆”の精神に深く感銘を受けたこと、そして2つ目に、日本の文化や古代美術、歴史の大ファンであったことです。またうれしいことに、奨学金を受けることもでき、世界中から集まった学生たちと共に学びながら生活する、中野のWISH(国際学生寮)に入寮することができました。

 SILSでは、歴史や政治、哲学関連の授業を履修しています。同時に、早稲田大学の協定校である北京大学にて国際関係の学位を取るダブルディグリープログラムにも申請をしています。

American Politicsの授業でデイビット・ホリー先生と

 将来の夢はまだ定まっていませんが、今は新規事業や教育に強い関心があり、社会起業家、あるいは教育者になることを目指しています。私は、自身の成長と、他者との優良な関係の構築、そして人々の福祉や環境に貢献してこそ、人生が豊かで充実したものになると信じています。

 ところで日本は、古くからの文化と現代社会がうまく融合していると思います。これは長く知られている通り、日本人が「個人」としてよりも「全国民」の一人として社会を捉え、自ら改良・改善をしていくという哲学や、厳格な職場のマナーなどからも分かります。日本社会は自然災害による大きな打撃や過去の戦争にも負けずに前進し、平和のために継続的な活動を行っています。私にとって日本留学中の最大の課題は、日本社会の文明化の背景にある基本的な要因を調べることであり、そして「私たちマレーシア人はそれをどのようにまねして、日本の “ポジティブモデル”を私たちの国に取り入れることができるのか?」ということです。

 日本で経験した一番貴重な思い出を挙げることはとても難しいです。というのも、早大生としての生活は、これまでのところ非常に満足したもので、毎日が貴重だからです。学術的な勉強以外に、早稲田大学は留学生が参加できる面白いサークルや国際的なコースがたくさんあります。私は選択科目として弓道や馬術のクラスを取っていますし、学外の道場で合気道も習っています。

 これらのスポーツや武道の経験は本当に貴重で、マレーシアで勉強していたら決して得ることができなかった機会です。武道の技術だけでなく、早稲田大学で学んだ規律を守ることや精神的な強さは、人生を大きく変えてくれるでしょう。

旅行先の奈良で、かわいい鹿と一緒に

東伏見キャンパスでの馬術の授業の様子(手前が筆者)

~日本に来て驚いたこと~

出身地ペナン島の世界遺産ジョージタウンにて

 私は日本に来たとき、これまでとは全く異なる生活環境を期待していたこともあって「カルチャーショック」はありませんでした。反対に日本社会から学ぶことが多く、尊敬のような気持ちを抱きました。マレーシアと日本の間には異なることが多く、それぞれに長所と短所の両方があります。マレーシアに比べて、日本は成熟した民主国家であり、宗教の自由や発言の自由が認められています。また医療保険制度や発達したインフラは驚くほど効率的かつ効果的だと感じます。しかし同時に、日本人の多くは長時間労働に従事し、さらに仕事の後の飲み会などもあり、ワーク・ライフ・バランスを崩してしまっているように見えます。

(提供:早稲田ウィークリー