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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

From Waseda to Mongol
早稲田からモンゴルへ

鹿野 詩織/国際教養学部4年

モンゴルへの片思い

 鹿野さんは2007年8月から1年間、モンゴル国立大学へ交換留学生として留学した。小学生のとき、モンゴル人の留学生と親しくなって興味を持って以来、13年間片思いし続けた憧れの国だった。「言葉もろくに分からないまま、モンゴル国立大学で学生生活を始めました。男女共同トイレ、モンゴル人のおおらかさ、学生たちの飲みっぷりの良さなどに、ものすごいカルチャーショックを受けました」。念願のモンゴルライフは、衝撃を受けつつスタートした。草原での暮らし 大学の勉強以外で特に思い出深いのが、田舎での遊牧民との生活だった。「モンゴルには旧正月を祝う習慣があります。私は友だちの実家があるゴビ砂漠で、この旧正月を迎えました。家は『ゲル』と呼ばれる移動式住居。水道がないので、凍った川から取ってきた氷を溶かしてお茶を作ります。火起こしの燃料はラクダの糞。これが結構よく燃えるんです。もちろんトイレもないから、好みの場所でいつでもどこでも『マイ・トイレ』です!」。モンゴルの冬は-30°Cにもなるのだ。

孤児の支援に尽力!

 鹿野さんには、モンゴル留学を決意した一つの理由があった。「以前から『マンホールチルドレン』と呼ばれる孤児たちの教育支援に、とても関心がありました。彼らは寒暖の差が大きく厳しい環境のこの国で、真冬の路上で歌を歌って日銭を稼ぎ、マンホールの中で暮らしているのです。現地でいろいろな孤児院を見て回るなか、私は『太陽の子ども達』という施設に出会いました。孤児院にもかかわらず、ここには笑顔と愛情が溢れていました」。 ここでは「NGOゆいまーるハミングバーズ※」というNGO団体が重点的に教育支援をしている。「子どもたちは馬頭琴や踊りなどの伝統芸能を学び、今は毎年日本でもコンサートを行っています。子どもたちのひたむきさに、本当に胸を打たれました。11月27日(金)には支援先の子どもたちが来日し、1週間のコンサートツアーのコーディネートを行う予定です」。鹿野さんは帰国後も、この施設への教育支援ボランティアを継続している。「モンゴルでの生活は、これからの人生における重要な土台の一部になったと感じています。この先も末永くモンゴルと付き合っていきたいです。12月1日(火)には、文京シビック大ホールで、モンゴルの孤児たちが演奏するコンサートのお手伝いもしています(http://yuimar-concert.org/)。早稲田のスタッフも大勢活躍しているので、ぜひいらしてください!」。学内外での鹿野さんの活動に注目だ。

※NGOゆいまーるハミングバーズ
モンゴルの孤児への奨学金事業、民芸品制作・販売事業、コンサート事業を展開する国際NGO団体。本学法学部OGの照屋朋子さんが代表を務める(http://yuimar.org/

(提供:早稲田ウィークリー