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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

From WASEDA to New Zealand
WASEDAからニュージーランドへ

林 佳世/国際教養学部4年

 ニュージーランドで今年9月4日に、約M7の地震があった。それにもかかわらず死者がでなかったという都市、クライストチャーチ。それが私が1年留学していた場所である。ニュージーランド南島地域では一番大きな都市だが、それでも人口約38万人程度で、東京の大都市とは程遠い小さな都市である。この街はGarden Cityとも呼ばれているくらいで、きれいな公園がたくさんあり、そこでゆったりお散歩するのがすごく気持ちいい。

 カンタベリー大学は町の西側に位置し、大学敷地内も緑の多いきれいな空間である。芝生に寝転んで日向ぼっこしたり、カフェでゆっくりお話したり、図書館で勉強したり。私が受けた大学の授業は、一番大きくて約400人、小さくて10人程の講義であった。ときには、難しくて挫折しそうな課題や授業もあったが、教授に助けを求めるとやさしく丁寧に教えてくれた。教授は自分の連絡先を教え、学生の相談にも応じてくれる。また、学生は主に西洋人だが、アジア、サモア、フィジー、そしてニュージーランド先住民のマオリ人もいる。

洞窟の入り口。ここからスリリングな冒険が始まる。

 授業以外では、ハイキングに行ったり、ほかの国際団体の交流に参加したりと、忙しく楽しい毎日であった。ニュージーランドの自然は一度見たら忘れることができないようなところばかり。満天の星、透き通った川、エメラルド色の湖などなど、その自然は言葉で表すことができないほどに美しい。学内の国際交流サークルでは、洞窟歩きにも参加し、平日の夜にはさまざまな国の留学生やワーキングホリデーの人たちと夕食を共にしながら、楽しい交流の時間を過ごした。

 しかし実際、留学中に一番助けられたのは、日本人コミュニティーであった。私はクライストチャーチにある唯一の日本人教会に足を運んだ。そこで何年も在住している日本人と出会い、その方々と一緒に買い物に行ったり、送り向かえをしてくれたり、ニュージーランドおすすめの場所を教えてくれたり。私は留学する前、「現地の人と友だちになるぞ」と張り切っていたが、心細くなるときもあり、この日本人コミュニティーの存在は私にとって大きなものとなった。彼らがいたからこそ、大学でも楽しい時間を過ごせ、また現地の友だちもできた。

お世話になった日本人コミュニティーの方々

 だから留学をするからと言って、全く日本人と関わらないというのではなく、困った時の助けとして現地の日本人とも仲良くなることは励みになる。心の悩みが解消されるからこそ楽しめるのが留学なのだから。

(提供:早稲田ウィークリー