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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

From WASEDA to Canada
WASEDAからカナダへ

新谷 暢敏/国際教養学部2009年卒業

1週間分の食料計量とパッキングをする筆者

 風の音が聴こえる。車の音は一切届かない。辺りに人工物は一切見当たらず、むき出しの自然が眼前に広がる。人生で初めて触れた“本物の自然”は、優しくもあり、厳しくもある、不思議な存在だった……。

 僕が一期生として参加した「夏季短期留学カナダ・ユーコン原野で学ぶ! アウトドア&リーダーシップ・プログラム」(通称:ユーコン・プログラム)が立ち上がったのは2008年の夏。現地ユーコン・カレッジでの授業や犬ぞりツアーも思い出深い。そしてこのプログラムの一番の魅力は、何といっても一週間かけてユーコンの原野でアウトドアの実践的な技術を学ぶ、フィールド・スタディだ。

 背中に20kgのリュックを背負い、手つかずの大自然を歩く。“ハイキング”と言う割には、かなりの手(足?)ごたえがある道のりだ。原野に当然道は無く、先頭の人が歩いたところが道になる。日本では味わえない冒険に参加したのは、「原野でリーダーシップを学ぶ」というキャッチフレーズに惹かれたからだ。参加前に無事就活を終え、前より自分を知ることができたけれど、大切なコアの部分が見えていない……。中途半端な状態で社会に出ることに違和感を覚えていた自分にとって、このユーコン・プログラムは自分を見つめ直す大きなチャンスだった。

 原野で過ごす間、仲間と料理を作ったり、“自然の中で生きる人生”を選んだインストラクターたちと語り合ったり、一人きりで考え事をしたり……大自然の中にいると、不思議と心を開いて自分自身と濃密に向き合うことが出来る。人工の音が一切聴こえない世界はこんなに澄んでいるのかと、何度も驚かされた。

 アウトドア・プログラムの最終日、同伴してくれたインストラクターからそれぞれにフィードバックをもらえる。「You are a natural leader. エネルギッシュに人を引っ張るのではなく、自然体で人を引き寄せていく。それがNobuのリーダーとしての魅力だよ」それこそ自分が探していた、一番大切なコアが見つかった瞬間だった。

 本物の自然に触れられる、そして大切な仲間が出来る。そして、心を開いて自分自身を見つめられる。一生「自分」という存在と生きていくのだから、自分をしっかり知ること程大切なことはない。社会に出てさまざまな価値観を持つ人の波の中でも、常に自然体の自分でいる力。それはユーコン・プログラムからもらった大切な財産だ。

 この夏、ユーコンの原野に一歩を刻んでみては? アウトドアの経験がまったくなくても心配はいらない。きっと大切な学びを得られるはず!

道なき道を歩く

アウトドアでの創作料理

プログラム紹介

2011年度夏季短期プログラムは、5月30日(月)までWaseda-net Portalにて受付中。詳細は下記留学センターウェブサイトをチェック。

早稲田大学留学センター(CIE)
【URL】http://www.cie-waseda.jp/studyabroad/detail/detail.php?nid=1145
【TEL】03-3208-9602
【E-mail】out-cie@list.waseda.jp

(提供:早稲田ウィークリー