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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

金谷 沙紀

From Waseda to U.S.A.
WASEDAからアメリカへ

金谷 沙紀/国際教養学部4年

世界と自分の“常識”の違いと
世界と日本の“つながり”を実感

ルームメイトのベトナム人(右)と韓国人(左)の友人と共に。今でも連絡を取り合う掛け替えのない親友です(筆者は中央)

 大学3年生の8月より約9カ月間、ISAプログラムでワシントンDCにあるAmerican Universityに留学をしました。さまざまな国から留学生が集まる大学だったため、世界中に友人ができ、留学後にベトナムと韓国へ友人を訪ねて遊びに行くこともできました。そうした楽しい思い出とともに、私が卒業後の進路を決める契機となった経験が二つありました。

 まず、自分の“常識”が世界の“常識”ではないことを実感したことです。留学中のある日、オサマ・ビンラディン氏が米軍によって殺害されました。このことが深夜に判明すると、興奮した学生たちはホワイトハウス前に大挙しました。マンハッタンにほど近い所に実家があるアメリカ人の友人は「多くの人が亡くなったテロへの勝利であり、喜ばしいことだ」と言い、新聞の一面には“Got Him!” “Justice” “The World is Safer”といった強い表現が並びました。こうした様子に、“戦争”を身近なものとして捉えたことがなかった私は少し怖さにも似た驚きを覚えました。このような大きな事件に限らず、日常のさまざまなところで自分の“常識”が覆される経験をしました。それらは衝撃的であったと同時に、“違い”も尊重した上で相互理解を深める良い契機となりました。

 次に、日本は世界中の国々から支えられていることを実感したことです。東日本大震災が起こったのも留学中のことで、同じ揺れの伝わらない地において「知らぬ間に家族や友人に、もしものことがあったら」と思うと不安でたまらなくなる日々を過ごしました。しかしそんなとき、世界各国からの友人、教授、さらにはカフェテリアのおじさんまでもが、心配そうな顔をして声を掛け、励ましてくれました。街を歩けば日本のための募金活動をたびたび目にしました。私は震災を経験しませんでした。しかし、大切な母国が世界中の国々から支えられていることを肌で感じられたことは貴重な経験だったと思います。

 こうした経験が「世界中の人々と関わり合って仕事がしたい」という思いとなり、日本を代表する国際的な企業の一つである日産自動車で、来春より働き始めます。これから先の将来、さまざまな価値観に出会って自分の視野がより広がっていくことが楽しみでなりません。

寮の友達と共に自国の料理を振舞うパーティーを開きました。ベトナム、韓国、フランス、イエメン、エジプト、サウジアラビア、そして日本、と国際色豊かです

TALKという異文化理解プログラムのようなものに参加していました。アメリカ人に限らず、様々な国の留学生が参加しており、お互いの価値観へ理解を深めました

(提供:早稲田ウィークリー