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▼スタディ・アブロード―早稲田から世界へ―

From WASEDA to AMERICA
WASEDAからアメリカへ

住吉 真佑子(すみよし・まゆこ)/人間科学部4年

「それはそれ、これはこれ」。多様な個を認める視点を学ぶ

 私の留学先は米国インディアナ州にあるアーラム・カレッジという小さな大学です。世界各国の学生が学ぶ国際色豊かな、全寮制の学校でした。

 密接な共同生活では、時に学生同士が家族になったような感覚が生まれます。だからこそ、私にとって文化や価値観の違いは大きな壁となりました。とにかくおしゃべり好き、靴を履いたままベッドで寝る、他人の前より親の前でいい顔をするなど、理解できないことが山ほどあり、自分がこれまでに日本の環境で教わったことや、大切にしてきたことが否定されているような気がしたからです。

 しかし、彼らは私を否定しているのでも悪意があるわけでもありません。そもそも違う国、文化、感覚を持って育ってきたのだから違って当たり前です。授業中、それぞれ方向の違う考えを尊重し合う光景を見て、この視点を学びました。もちろん個人間の衝突はあります。しかし全体として、「それはそれ、これはこれ」と多様な個を認める雰囲気がありました。違いを同化させようとするより、違うものを認める方がお互いに自分らしくいられるのです。集団行動で安心感を覚える日本の風潮にはぜひ取り入れたい視点です。

 長期留学という「非日常の日常化」があったからこそ、自己の範疇になかったものを肌で感じ、それらと真剣に向き合うことができました。そしてそれによって、他国にはない日本の良さを再認識すると同時に、見習うべき他文化の良さというものを発見できたと思います。

所属していたアカペラグル―プ「New Measures」のみんなと。この日は恥ずかしい格好をするコンセプトのコンサートでしたが、そんな度胸は私にはありませんでした(笑)

派遣先の学生オーケストラとピアノで競演したときの様子

(提供:早稲田ウィークリー