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日本の早稲田から、世界のWASEDAへ

 早稲田大学は、2007年10月21日、創立125周年を迎えるにあたって、今後10年内に、日本の大学としての存在を超え、グローバルユニバーシティとしてのWASEDAを構築する、と高らかに宣言いたしました。

 今日、私たちは温暖化や経済格差など地球規模で解決されるべき数々の難問に直面しており、また、国際社会における日本の地位の低下が強く懸念されています。こうした困難な時代であればこそ、時の権力や目先の利益に左右されることなく真理を探究し続けてきた大学が新たな時代を切り拓くために積極的な役割を果たすことが必要とされています。

 早稲田大学教旨は、建学の理念を、学問の独立(自由で独創的な学問を通じて世界の学問に裨益すること)、学問の活用(学理を学理として研究するとともに、それを実際に応用する道を開き、時代の発展に貢献すること)、模範国民の造就(個性を尊重し、広く世界で活躍する人材を養成すること)という3つのキーワードで語っています。

 いま私たちが目指そうとしているのは、この理念を、現代社会にふさわしい形で具体化しようとすることにほかなりません。

世界で活躍する人材の養成

 早稲田大学は、1893年に最初の留学生を受け入れて以来、アジアを中心とする諸外国との交流を深めて参りました。現在では、600余の海外の大学・教育研究機関と研究者・学生の交換協定を結び、協定外の留学を含めて、4,000名近い外国人学生を受け入れ、1,700名の早大生を外国に送り出すに至っています。また、2010年度から順次、5学部6研究科において、英語によって学士号・修士号を取得するプログラムが開始され、2012年には英語によるコミュニケーションを中心とする国際コミュニケーション研究科を開設する予定です。このほか、ネイティブのインストラクターによる少人数の実践的英語教育、海外の有名大学との間のダブルディグリー制度等も拡充され、国際交流に関してはわが国随一の水準に達しています。

 こうした制度を利用して、外国留学を経験し、あるいは本学のキャンパス内でさまざまな文化的背景をもった外国人学生と切磋琢磨することによって、すべての学生が国際感覚に磨きをかけ、国際的な発信力・交渉力を身につけることが可能になっています。

時代の要請に応える多様なプログラム

 早稲田大学は、近年、6つの専門職大学院、5つの独立研究科、さらには東京女子医大など3大学との新たな共同大学院の設置などで専門教育の充実を図ってきました。これらは、理論と実務の融合あるいは新たな研究領域の展開を図るものですが、その多くは今日の社会が求める問題解決能力・企画立案能力等の涵養を目的とするという共通の特色を有しています。今後は、そこで得られた研究成果や教育手法を研究大学院や学部における教育に活かしていくことが期待されています。

 技術が高度に発展し社会構造も複雑化した現代社会において、新たに生起する課題に応えるためには、自然・人文・社会科学を統合した多面的なアプローチが必要となります。創立当初から学理と実務の融合を旨としてきた総合大学であり、国内外の大学や企業・自治体等との間に強固なネットワークを有する本学は、こうした複合的分野への対応に適しているといえます。ただし、新しい課題に応えるために、新しい学部や研究科を設置することは必然ではありません。学内に既に存する豊富な学術的資源と人材とを適切に組織化することで十分に対応することが可能です。こうした観点から、本学では、全学の研究所等の連携を図るため研究院体制を整備するとともに、学生が、所属学部の枠を超えて、英語・数学・文章作成などの基盤教育、健康医療その他の先端分野に関する科目を受講し、また、ビジネス・ワークショップやインターンシップ、ボランティアなどの実践的活動を通じた学習に参加できるようにするなど、研究・教育の両面で多様なプログラムを提供しています。

多様性が生み出すダイナミズム

 早稲田大学の大きな特色は「多様性」にあります。自由と独創を最大限尊重する校風の中、多様なバックグラウンドをもった学生が、個性豊かな教職員と相互に刺激し合いながら、研究・教育・文化・スポーツの幅広い分野で伸び伸びとその才能を伸ばしていることは、56万人にも及ぶ校友が多彩な分野で活躍をしていることによっても裏付けられています。こうした特色を活かすために、外国人留学生のみならず地方在住者が安心して入学できるよう、奨学金、学生寮、学生の体と心の健康を維持する体制などの整備にも努めています。

 早稲田大学は、教職員・学生・校友が一丸となって、国際社会において確固たる存在感を示すことのできる大学となることを目指すとともに、深い学識と豊かな人間性を備えた有為の人材を地球上の至る所に送り出して参ります。