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早稲田大学も実験に参加するCERN、新素粒子を発見
質量の起源「ヒッグス粒子」とみてさらに調査

 質量の起源とされる「ヒッグス粒子」探索などの実験を続けている欧州合同原子核研究機関(CERN)は7月4日、最新の暫定結果として、ヒッグス粒子とみられる新素粒子の存在を観測したと発表しました。

 同実験は日米欧中心のアトラス(ATLAS)実験チームと欧米中心のCMS実験チームという2つの国際研究グループが、スイスとフランスの国境にある大型粒子加速器「LHC」を使用して行っており、理工学術院総合研究所の寄田浩平准教授が、東京大学素粒子物理国際研究センターや高エネルギー加速器研究機構など国内16機関約110名の研究者からなるアトラス日本グループの一員として参加しています。

 ヒッグス粒子はもし存在しなければ、宇宙や生命そのものが成り立たないとされる「神の粒子」とも呼ばれ、素粒子物理学の基礎「標準理論」の中で唯一見つかっていなかった素粒子です。ATLASとCMSの両実験では、125~126GeV(ギガ電子ボルト)付近の質量領域に5σ(シグマ)程度の顕著な新素粒子の信号を観測しました。新素粒子はヒッグス粒子とみられるものの、断定するにはさらなる研究が不可欠とのことです。

 CERNのロルフ・ホイヤー所長は「自然を理解する上での新たな段階に入った。ヒッグスボゾンとみられる粒子の発見は、それの詳細な研究へと続いていく。たくさんのデータを溜めることで、新粒子の性質をさらに調べることができ、そこから我々の宇宙の他の謎を解き明かすことができるかもしれない」と語っています。

 発表概要は以下の通りです。

「長年探索してきたヒッグスボゾンとみられる粒子をCERNの実験で観測」

リンク

LHCアトラス実験日本グループ

ATLAS Experiment

欧州合同原子核研究機関(CERN)

寄田浩平研究室

ヒッグス粒子探索──LHC実験の最新結果について 早稲田大学や東京大学など国内15機関が参加

大場一郎名誉教授・寄田浩平准教授「LHC、それは人類未踏の領域への第一歩」(ワセダオンライン「オピニオン」、2008年10月20日掲載)