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【Vision 150】早稲田大学の教育力・研究力
第4回 日本文化学

早稲田大学の教育力・研究力

 早稲田大学は総合大学としての特長を生かし、人文科学、社会科学、自然科学など諸学の真の融合を図り、世界に貢献する高度な研究成果の実現に向けた努力を惜しみません。「スーパーグローバル大学創成支援」トップ型※1に採用された「Waseda Ocean 構想」では、日本文化学、数物系科学、ナノ・エネルギー材料、ICT・ロボット工学、健康スポーツ科学、実証政治経済学など、すでに国際的に定評のある6つのモデル拠点へ先行的に集中投資を行うことなどにより、さらなる評価の向上を目指します。

 国内外の大学間競争がますます激しくなっていく中で、早稲田大学が目指すのは、世界の教育、世界の研究をリードする“Waseda”を作り上げることです。Best Education, Best Research, さらにBest Community を旨として、世界スタンダードにおいてあらゆる分野で“the Best”の実現に向けて、全学一丸で前進して行かなければなりません。「進取の精神」を持って、今こそ、早稲田の歴史が育んできた挑戦の志を大きく開花させ、具体的な形に結実させる時であろうと思います。

早稲田大学総長
鎌田薫

日本文化学 (第4回)
真にグローバルな視野から日本文化を捉え直す
世界の日本学をリードするコロンビア大学との共同研究

World Academia Alliance in Global Japanese Studies
国際日本学研究網

 米国における日本学の礎を築いたことで著名な故角田柳作先生(1877‐1964)が所属されていたコロンビア大学は、現在、世界の日本学をリードしています。ドナルド・キーン氏(コロンビア大学名誉教授)が、「角田先生と言わずただ”Sensei”と言えば角田先生のことを指す」と言うほど、角田柳作先生の功績はコロンビア大学において語り継がれています。

 その角田柳作先生の母校である早稲田大学は、コロンビア大学との深い交流の歴史を有します。特に近年では、日本文学研究の分野で、国際シンポジウムを開催し、和英のバイリンガル論集(『検閲・メディア・文学』および『世界へひらく和歌』)を共同刊行するなど、「国際日本学」の名にふさわしい成果を発信してきました。

 あわせて、2008年度より大学院文学研究科と、コロンビア大学人文科学大学院東アジア言語文化研究科との間で、修了時に両大学の学位を取得できるダブルディグリー・プログラムを開始しました。その修了者たちは、最先端の研究教育を担う逸材として、世界を舞台に活躍しています。今後は、文学以外の分野へと拡げながらこのプログラムのさらなる発展を図り、日本学分野における両校共通の連携校であるUCLAアジア言語文化研究科を加えた3大学を拠点とする世界標準の研究教育モデルを全世界に展開してゆくことをめざします。

3大学を結ぶ国際ネットワークを形成し、海外の研究者との共同研究を推進

 日本文化学モデル拠点は、真にグローバルな視野から日本文化を捉え直すという理念の実現を目指します。その実現のためには、本学において醸成されてきた研究上の知見をより積極的に世界へ発信するとともに、海外における最高水準の日本学の方法を取り込むことが必要です。その実現に向けて、コロンビア大学からハルオ・シラネ先生と鈴木登美先生、UCLAからマイケル・エメリック先生を本学の新たな訪問教員制度により迎えました。2015年1月には、角田柳作記念国際日本学研究所を開設し、3大学を結ぶ国際日本学研究ネットワークの形成により人文学分野における日本学研究の発信と交流を促進して、海外の一級の研究者たちとの共同研究の推進、国際的なレべルで通用する日本学研究の担い手養成に取り組んでいきます。

スーパーグローバル大学創生支援(SGU)により、これらの取り組みをさらに発展させ次のことを実現していきます
  1. 英語圏の日本研究に直に触れる機会を日本の研究者と学生に与え、海外の日本研究への持続的な関心やコミットメントを広めてゆくための経験を積ませるとともに、日本の研究者が持つ知識や技術をグローバルに伝播する
  2. 日本と欧米それぞれの視点とアプローチに基づいて行われた日本学研究を融合し、日本文化学における世界的な研究教育拠点となる
  3. 日本で培われてきた日本学に関する人文学研究の知識や技術を世界に発信するとともに、海外で培われた人文学研究の知識と技術を取り込むために、グローバルな視野から共同研究を推進する
  4. 国際基準の大学院教育を実施するとともに、学部において英語学位プログラムを開設して、日本文化学研究における世界標準モデルを確立する
  5. 日本文学分野からの拡大を図るとともに、コロンビア大学〜UCLA〜早稲田大学を中核とした世界標準研究モデルの世界展開を推進する
  6. 世界トップレベルの研究者との最高水準の共同研究ネットワークを確立し、優れた研究者たちが本学を中心とした加盟校を循環する「知の回遊システム」を確立して日本をテーマとした人文学のワールドアカデミア(World Academia Alliance in Global Japanese Studies)を形成する
  7. 世界的な視野にたち、先端的なアプローチによって日本文化と文学を捉え直し、その成果を英語によって広く発信することで、国際的なレべルでの日本文化学の担い手を養成する日本文化学3大学を結ぶ国際ネットワークを形成し、海外の研究者との共同研究を推進

※1:平成26年度スーパーグローバル大学等事業スーパーグローバル大学創成支援トップ型(タイプA)に「Waseda Ocean 構想~開放性、流動性、多様性を持つ教育研究ネットワークの構築~」が採択されました。