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角田柳作記念 国際日本学研究所を開設
日本と欧米の「日本学」を融合し世界に発信

角田柳作(コロンビア大学にて撮影)

 早稲田大学文学学術院(学術院長:越川房子)は、スーパーグローバル大学創成支援事業「Waseda Ocean 構想」の一環で、日本と欧米それぞれの視点・アプローチによって日本文化研究を融合させる「国際日本学」の世界的拠点となることを目指す「角田柳作記念国際日本学研究所」(所長:李成市 文学学術院教授)を2015年1月、開設いたしました。Waseda Ocean構想では、すでに世界的に高い評価(※)を得ている「日本文化学」を先行モデル研究拠点の一つとして位置づけており、角田柳作記念国際日本学研究所はその窓口となって、「国際日本学」の世界標準研究モデル・ネットワークを構築し、コロンビア大学やUCLAと人材交流を含めた研究・教育両面の活動を推進していきます。

 アメリカにおける日本文化研究の先駆者となった角田柳作(1877-1964)は、早稲田大学の前身である東京専門学校文学科に学び、坪内逍遙らの教えを受けました。中学校教員を経て40歳を超えてから渡米してコロンビア大学の学生となり、1929年、コロンビア大学構内に「Japanese Culture Center」を設立、1931年から31年間、同大の講師として日本文化を教え、ドナルド・キーン氏ら多くの知日派学生が育って行きました。研究所に「角田柳作」の名を冠したのは、今から80年以上も前に日本文化研究のグローバル化に取り組んだ角田柳作に原点を求めたためです。

 「角田柳作記念国際日本学研究所」は、コロンビア大学東アジア言語文化学部およびUCLAアジア言語文化学部との連携を中核として、文学・演劇・歴史を中心とする分野を対象に研究・教育両面の活動を推進し、国際日本学の世界展開推進、国際基準の大学院教育を行う新コース設立、日本文化を世界に正しく発信する人材を育成する学部教育プログラム設立など、様々な活動に取り組んでまいります。そして、国際日本学における世界の優れた研究者による研究アライアンスを構築し、早稲田大学を母港に世界規模で活躍する研究者と学生を結ぶ「知の回遊システム」を実現します。

(左から)李成市所長、橋本周司副総長、
ドナルド・キーンコロンビア大名誉教授、
ハルオ・シラネ同大教授

 1月9日にリーガロイヤルホテルで行われた開所式には、角田柳作の弟子であるドナルド・キーンコロンビア大名誉教授(早稲田大学名誉博士)が駆けつけ、「角田先生のおかげで意義のある人生を送れたと思う。93歳ですが、私はまだ習っています、まだ新しく学んでいます。これは角田先生から学んだことです」などと、学部生時代からの受けた師の教えを語り、研究所の開設を喜んでいました。

 李成市所長(早稲田大学文学学術院教授)「研究所を拠点として、世界的な視野にたち、先端的なアプローチによって日本文学、日本文化を捉え直し、その成果を広く発信することで、国際的なレベルでの日本文化学の担い手を養成することをめざしたいと考えております。角田柳作記念国際日本学研究所の研究・教育活動を通じて、日本における人文学の国際化の研究モデル拠点とすることをお約束します」

開所式の様子

 ハルオ・シラネコロンビア大学教授「コロンビア大学と早稲田大学の交流を通じて、すでに多くのコロンビア大の博士課程の学生が早稲田大学でトレーニングを受け、日本学研究で世界随一といえる早稲田大学図書館を使いながら質の高い博士論文を完成させてきました。彼らは現在、世界各地の大学で教育と研究に活躍しています。国際日本学は、日本文化をさまざまな異文化とのネットワークや交渉において、多角的に捉え直そうとするものです。海外の研究方法や成果などをクロスさせ、国内の優れた日本学研究を世界に発信する場となるでしょう」

※QS World University Rankings 2014 世界36位(国内3位)