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くめども尽きぬ都市型温泉

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編集委員 片山一弘

 10月にも続いた暑さがようやくおさまり、秋らしい気候になってきた。夏の疲れが出る時期、緊急事態宣言も解けたことだし、旅に出てゆっくり温泉にでもつかりたいところだが、あいにく仕事は繁忙期。旅は無理でも、せめて風呂くらい……と行き先を物色している。改めて探してみると、都内にも温泉は結構あって目移りする。

船橋と言えば「ヘルスセンター」だった

東京・江東区の亀戸温泉で、演芸を見ながらくつろぐ大勢の客=1957年(昭和32年)7月
東京・江東区の亀戸温泉で、演芸を見ながらくつろぐ大勢の客=1957年(昭和32年)7月

 思い起こせば筆者の幼少期も、温泉=旅行ではなく、温泉施設は身近なレジャーだった。

 千葉県船橋市に生まれ育った筆者は、「ああ、ふなっしーの」という反応に遭うことが多い。が、それはここ10年ほどのことで、以前は「ああ、ヘルスセンターの」と言われることが多かった。1980年代半ばの大学時代にも、地方出身の同級生たちが、そう口にしたものだ。

 船橋ヘルスセンターは、船橋市浜町にあった巨大レジャー施設だ。1955年(昭和30年)にオープンし、77年(昭和52年)まで営業していた。海に面し、巨大なプールが売り物で、68年(昭和43年)7月30日夕刊「ヘリの真下」という写真グラフでは、プールの航空写真が紹介されている。プールのほかにも遊園地、劇場等々、広大な敷地にさまざまな施設が設けられていたが、名前はあくまで「ヘルスセンター」で、最大の売り物は温泉と宴会場。「長生きしたけりゃチョッとおいで」というテーマソング(というよりテーマ音頭か)が流れるテレビCMが、首都圏だけでなく遠方でも放送されていたようで、同級生たちはそれを見ていたのだった。

船橋ヘルスセンターのプールはレジャー客でにぎわった=1970年(昭和45年)7月19日
船橋ヘルスセンターのプールはレジャー客でにぎわった=1970年(昭和45年)7月19日

 筆者が生まれ育った家からは徒歩圏内で、小さい頃は両親に連れられてプールに遊びに行った。が、バブル期にさしかかった80年代は、大学生の娯楽といえばテニスにスキーに合コンという時代。すでに閉鎖済みのヘルスセンターはすっかり「昔のダサい娯楽」に転落し、地元の象徴のように言われるのが、いささか気恥ずかしかったのを覚えている。

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2444226 0 ちょっと前はどうだっけ? 2021/10/15 15:00:00 2021/10/15 16:51:16 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211013-OYT8I50110-T.jpg?type=thumbnail

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