鳴くのならやさしく鳴こうホトトギス
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社会部デスク 足立大
ここ最近、朝4時すぎに目が覚めてしまう。ホトトギスの鳴き声のせいである。

鳴き声のせいである、とエラそうに書いたものの、私も家族も近所の人々もしばらく正体が分からなかった。ホトトギスの聞きなしは「天辺かけたか(テッペンカケタカ)」「特許許可局(トッキョキョカキョク)」が知られる。でも、眠りを妨げられた私には、悲痛な叫び声にしか聞こえない。キョッ!キョッ!キョキョキョキョ! 薄明かりの窓から外を見渡しても声の主はいない。でも、キョキョキョキョ! また響く。
ご近所さんの間でも話題になったという。「まあ気味の悪い」「なんか不吉ね」と。妻は公益財団法人「日本野鳥の会」のサイトで鳴き声を検索して「なーんだ」と胸をなでおろしたとか。コロナ禍のご時世、根拠のない凶兆におびえるのも無理はない。
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