卑しい鳥と謎の種

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社会部デスク 足立大

 再び鳥の声にさいなまれるようになった。再び、と書くのは、3か月前、ホトトギスの鳴き声に眠りを妨げられる日が続いたからである<コラム「鳴くのならやさしく鳴こうホトトギス」>。

 ホトトギスの「キョッ!キョッ!キョキョキョキョ!」はいつしか消え、私は一息ついた。が、それは別の鳥と交代したにすぎない。「ピッピョーッ!ピピピピョーーッ!ピョャー!」。何を告知したいのか知らないけれど、今度のヤツはますます自由にさえずる。その分、耳につく。発信源も近い。さては、庭やな。狙いを定めて庭木を探索したら……特盛り丼ほどの大きさの鳥の巣が隠れていた。中をのぞけば、白い卵が四つもあるではないか。

 そうなれば、好奇心がもたげる。静かな観察者に徹することにした。1週間後、赤黒いヒナが4羽生まれた。さらに1週間たつとヒナが巣からボトボトあふれ落ち、飛行訓練にいそしむように。親鳥は物干し竿(ざお)から見守っている。そして2日後、父母ともども最後の1羽まできれいに姿を消した。

 図鑑で調べると、(ヒヨドリ)の家族だった。昔、(ひえ)を食していたのが「卑しい鳥」の由来という。辞書には「ピィーヨピィーヨとやかましく鳴く」とある(「日本国語大辞典 第二版」小学館)。ひどい言われようである。

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1470460 0 デスクの目~社会部 2020/09/11 15:00:00 2020/09/11 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200910-OYT8I50035-T.jpg?type=thumbnail

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