高級白衣と医師のハート

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社会部デスク 木下敦子

 白衣が売れている。コスプレではない。本物のドクターたちが着る、あの白衣である。

 東京都内で在宅医療にまい進する藤元流八郎医師(49)が、それ(=白衣)のパワーに気づいたのは、今から20年ほど前、大学病院の解剖室だったという。

 駆け出しの脳神経内科医として激務に追われていた頃。ある夜、患者さんのご遺体と1対1で向き合って、ふと思った。「あれ、そういえば、ぜんぜん怖くない」

 医師とはいえ、ご遺体のそばで夜を過ごすのは、冷静に考えると肝が冷える状況ではある。それなのに、大丈夫だった。そして藤元医師は気づいた。「そうだ、白衣だ」

 何を着ていても、医師は医師である。しかし、「白衣を着て、自分は医師なのだと、逃げてはいけないのだと再認識する。そんな力があるんですよね」。思い立って2009年、藤元医師は東京・旗の台に白衣のセレクトショップ(専門店)を開いた。

藤元医師がオーナーを務める白衣のセレクトショップ「PROFESSOR'S ROUND(プロフェッサーズラウンド)」(東京都内で)
藤元医師がオーナーを務める白衣のセレクトショップ「PROFESSOR'S ROUND(プロフェッサーズラウンド)」(東京都内で)

 「医師が見た目を気にして」と怒られるかと思いきや、全国の医師たちが学会出張の帰りなどに立ち寄ってくれるようになり、店は昨年、売り場の規模を拡大した。

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1571237 0 デスクの目~社会部 2020/10/23 15:00:00 2020/10/23 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201022-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail

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