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エヴァンゲリオン新劇場版で受けた衝撃

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社会部デスク 新庄秀規

 最近、頭の中は映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のことでいっぱいである。まだ3回しか見に行けておらず、確たることは言えないのだけれど、一度でもエヴァンゲリオンを見たことがある人はぜひ、この映画の結末を見届けてほしいと強く思う。

 アニメという座標軸の上に立ってみると、1974年生まれの私は二つの「世代」に挟まれている。前に「ガンダム世代」、後ろに「エヴァンゲリオン世代」。前者は追いかけるべきあこがれであり、後者は迫り来るえたいの知れないモノだった。

東映太秦映画村に登場したエヴァンゲリオン初号機の巨大オブジェ(2020年8月 京都市右京区)
東映太秦映画村に登場したエヴァンゲリオン初号機の巨大オブジェ(2020年8月 京都市右京区)
追いかけるべきあこがれだったガンダム(2020年12月19日 横浜市中区の山下ふ頭)
追いかけるべきあこがれだったガンダム(2020年12月19日 横浜市中区の山下ふ頭)

 1995年にエヴァンゲリオンのTV放送が始まった時、私は大学3年生だった。そろそろ就職も本気で考えないといけない(今の大学生的には大変遅いらしい。随分のんびりした時代だった)。大好きなプロレス界では、新日本プロレス対UWFインターナショナルの抗争やグレイシー柔術の行く末から目が離せない。暇があれば、パチンコ屋に……。そんなわけでロボットアニメまで見る余裕はとてもなかった。

 エヴァンゲリオン初体験は10年後。記者の仕事にも慣れ、「今はこんな事件を追いかけています」と、それらしいセリフが言えるようになった頃だった。まあ、ブームにもなったんだし、見ないわけにもと思い、ようやくDVDを入手した。TV版第1話から映画版(旧劇場版)のエンディングまで15時間近くの物語を見終えるまで数日しかかからなかった。

 「芸術はここちよくあってはならない」は、岡本太郎が『今日の芸術』の中で書き記した言葉だけれど、エヴァンゲリオンは私にとってまさにそんな作品だった。エンターテインメントとして盛り上がったかと思えば、すぐに気が滅入(めい)るお話に。共感したはずの登場人物はどんどん変な行動を……。エンディングを迎えても心に残るのはささくれだった違和感だけだった。でも、決して「ここちよく」はないからこそ、作品にグッと引きつけられたことは確かだ。

 そして、2007年から現在の新シリーズが始まった。ファンをあぜんとさせた旧劇場版の物語が書き換えられるらしい。今度はどんな物語が描かれるのだろうか。しかし、私が衝撃を受けたのは、物語ではなかった。

 新シリーズ第1作となる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序」の主題歌は宇多田ヒカルが歌う「Beautiful World」だった。そこにどうしても気になる歌詞があった。

 <新聞なんかいらない 肝心なことが載ってない>

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1954436 0 デスクの目~社会部 2021/04/02 15:00:00 2021/04/01 18:10:41 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210331-OYT8I50013-T.jpg?type=thumbnail

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