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よみがえる首都の記憶…写真が伝えてくれること

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社会部デスク 高沢剛史

 写真は色々なことを伝えてくれる。人の思いも街並みも時代の空気も。当たり前のことだが、改めてそう思う。

洋食店主が撮りためた懐かしの東京

かつての西新井橋。足立区の荒川に架かる橋で、朝の通勤時間帯には何百人もの人が自転車で千住方面に向かった(1959年)(写真はいずれも秋山武雄さん撮影)
かつての西新井橋。足立区の荒川に架かる橋で、朝の通勤時間帯には何百人もの人が自転車で千住方面に向かった(1959年)(写真はいずれも秋山武雄さん撮影)

 都内の話題を紹介する「都民版」の制作も東京社会部が担当している。そこに人気コーナーがある。「秋山武雄の懐かし写真館」。台東区・浅草橋で洋食店「一新亭」を経営し、84歳になる秋山さんが、約70年間撮りためた写真を1週間に1回、紹介していく連載企画だ。

 掲載する写真は2~3枚。秋山さんがシャッターを切ったときの情景も描写する。文章は記者と二人三脚で考える。連載は2011年12月に始まり、歴代の担当記者は11人を数える。

 秋山さんは15歳の頃、月賦でカメラを買い、写真の道に分け入った。浅草、上野、新宿、銀座、世田谷。東京のあちこちを走り回り、シャッターを切ってきた。自宅の離れに保管した写真は数十万枚に上る。新聞に載るのは、それらのうちごくわずかでしかない。

ベーゴマの真剣勝負、木造の銭湯…消えてしまった風景

街中に並ぶ公衆電話(1957年)
街中に並ぶ公衆電話(1957年)

 例えば1957年に銀座で撮影した写真。6人の男女が公衆電話に向かって忙しそうにしゃべっている。仕切りは一枚の壁だけ。なぜか体を左に傾けている人が多い。スマホとプライバシーの意識が発達した今では、こうした光景はもう見られないだろう。

 1966年、台東区の浅草橋の路地で3人の子どもがベーゴマの真剣勝負をしている光景もある。ひもを持った少年が息を詰めて、激しく回転するベーゴマを見つめている。鉄がぶつかり合う「ガチン」という音も聞こえてきそうだ。

京王プラザホテル。手前の広場では野球が行われている(1971年)
京王プラザホテル。手前の広場では野球が行われている(1971年)

 1971年、新宿区の広場で撮影した写真では、草野球を楽しむ人たちのすぐ向こうに、開業したばかりの京王プラザホテルがぽつんと立っている。この広場には今、超高層ビルがそびえている。

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2390589 0 デスクの目~社会部 2021/09/24 15:00:00 2021/09/24 14:16:09 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210922-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail

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