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コロナワクチン接種、初診OKかNGか…ありそうでなかったリスト

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社会部デスク 木下敦子

 コロナの社会になってよく聞かれるようになった言葉の一つに、「かかりつけ医」がある。

 コロナ前からあった言葉ではあるが、コロナの流行が始まった昨年以降、国や自治体は、しばしばこの「かかりつけ医」を持ち出すようになった。 (いわ) く、「発熱したら、まずはかかりつけ医に相談を」「ワクチン接種も、かかりつけ医で打ってもらえますよ」――。

「かかりつけ医」のいない人はどうすればいい?

 この言葉に、ちょっとした不安を覚えた人は結構いるのではないか。実は私自身がそうなのです。今のところ健康で、つねに医療機関とつながっていなくて大丈夫な状況にあり、結果的に、体調の不具合などがあった時に気軽に相談できる「かかりつけ医」がいない。読売新聞社会部の記者が取材したところでも、コロナワクチンの個別接種(街のクリニックなどでの接種)を導入している地域で、「自分にはかかりつけ医がいない」「どこに接種を申し込めばよいのかわからない」といった困惑の声が相次いだという。

東京都葛飾区が作った「初診OKリスト」
東京都葛飾区が作った「初診OKリスト」

 だから、東京都葛飾区が今年8月、「初診でもワクチン接種OK」の医療機関リストを公表した時、私はなるほどと感心した。かかりつけ医でなくても、これまで全く受診したことがなくても、コロナワクチン接種をしてもらえる医療機関のリストがあれば便利だ。

 しかし、こういうリストが重宝するということは、裏を返せば、「かかりつけ患者以外は接種しない」(=初診NG)という医療機関が一定程度、存在するということでもある。

 なぜ、<初診NG>の医療機関があるのか。葛飾区の担当者によると、「ふだんから診ているかかりつけの患者さんならアレルギーや持病の情報があるから副反応への対応がしやすいが、初診の患者さんに打つのは不安なようです」。ワクチン予約を巡り、「かかりつけじゃないから」と断ったり断られたりする手間や心理的ショックを省き、ワクチン難民を減らすという点で、同区が作った<初診OKリスト>は、ありそうでなかった発明なのである。

初診での接種、500人以上が殺到したクリニックも

コロナワクチンの接種を受ける人
コロナワクチンの接種を受ける人

 このリストにも掲載されている葛飾区東金町の「かなまち慈優クリニック」では、この夏、初診でコロナワクチンを打った人は500人以上に上った。通常、新規患者は多くても1日4、5人だというが、コロナワクチンでは1日に30人に上る日も。予約電話は鳴り続け、患者の行列はクリニックの外まで続いたという。

 「コロナ禍を脱却する手段の一つとして、私はとにかく多くの希望者にワクチンを打つことが重要だと考えていました。日本で供給されているワクチンの安全性や有効性は高い。かかりつけかどうかは考えていませんでした」と、院長の高山哲朗医師は言う。「ただ、患者さんの殺到ぶりは想像以上でしたね。それだけ、打ちたくても打てない人がいるんだと実感しました」。接種予約を受け付けた初診患者の中には、「本当に打ってもらえるんですか。ありがとうございます」と電話口で感謝する人もいたという。

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