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今年も当たらない?経済の「天気予報」

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経済部デスク 松原知基

 子どもの頃、天気予報はあてにならないと思っていた。雨予報だったにもかかわらず、翌朝起きてみると青空が広がっていた。逆に、晴れ予報だったのに雨が降り、ため息が出た。こんな経験は、誰もがお持ちだろう。

 ただ、大人になってからは結構、天気予報を信じられるようになった。「予測学 未来はどこまで読めるのか」(大平徹著、新潮社)によると、気象庁は1990年代以降に大型コンピューターを駆使した予測を本格化させ、予報精度は年々向上してきたという。

様々な気象データが表示されたモニターを見ながら、天気予報を作成する気象庁の職員(2020年10月23日、東京都千代田区の気象庁本庁で)
様々な気象データが表示されたモニターを見ながら、天気予報を作成する気象庁の職員(2020年10月23日、東京都千代田区の気象庁本庁で)

 気象庁がホームページで公表している検証結果によると、翌日の降水の有無について、午後5時に出した予報の的中率は、1992~2019年の全国平均で83%。直近の3年間は85~86%で推移している。

西村経済再生相
西村経済再生相

 一方、「経済の天気予報」の精度は、全く向上しない。

 政府は2021年度の経済見通しを昨年12月18日に閣議了解し、実質国内総生産(GDP)の成長率は前年度比4.0%と見込んだ。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ景気が大きく回復するため、比較可能な1995年度以降で最大の伸びになるという。

 個人消費は3.9%、設備投資は2.9%、輸出は11.4%、それぞれ大きく伸びる。完全失業率は2.7%と低水準で、製造業の活発さを示す鉱工業生産指数も9.4%上昇する。消費者物価指数も0.4%上昇し、デフレにはならない。

 集中豪雨の後、抜けるような青空が広がるといったところか。西村経済再生相は記者会見で、「海外で感染が拡大している地域が出てきているが、内外のリスクも十分に勘案をして試算を行った」と説明した。

 だが、近年の政府見通しは外れてばかりだ。2019年度までの10年分を検証すると、見通しと実績の間には平均で1.1ポイントの「誤差」があった。

 東日本大震災という想定し難い影響があった11年度は、見通し(1.5%)が実績(0.5%)から大きく乖離(かいり)する結果になったのは仕方ないとしても、これ以上に誤差が大きかったケースが5回もある。

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1749016 0 デスクの目~経済部 2021/01/06 15:00:00 2021/01/06 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210104-OYT8I50041-T.jpg?type=thumbnail

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