揺れる五輪憲章…表彰台での「抗議」解禁求める選手たち

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

編集委員 結城和香子

 国際オリンピック委員会(IOC)が、五輪の競技会場内での選手による政治的な抗議を禁じる、五輪憲章第50条が「炎上」している。米国で広がった黒人差別への抗議運動を受ける形で、米国の選手委員会などが、選手の表現の自由を理由に、廃止を求める声を上げたためだ。しかしIOCが政治的抗議を解禁すれば、それはパンドラの箱を開けることにも等しい。

「信条の発信は表現の自由」…米国の問題提起に賛同の声

 先月、米国五輪・パラリンピック委員会(USOPC)の容認のもと、USOPC選手諮問委員会は、こんな公開書簡をIOCと国際パラリンピック委員会(IPC)に送った。「自分の信条を発信した選手を、処罰したり排除したりするやり方を続けるべきではない。第50条を廃止し、独立した選手代表の声を取り入れて、表現の自由にのっとった新方針を策定すべきだ」

1968年メキシコ五輪、陸上男子200メートル表彰式で、米国社会での黒人差別に抗議して、金及び銅メダルを獲得した米国選手が、米国国歌が流れる中、黒い手袋をした拳を突き上げた。「ブラックパワー・サリュート(敬礼)」と呼ばれる(AP)
1968年メキシコ五輪、陸上男子200メートル表彰式で、米国社会での黒人差別に抗議して、金及び銅メダルを獲得した米国選手が、米国国歌が流れる中、黒い手袋をした拳を突き上げた。「ブラックパワー・サリュート(敬礼)」と呼ばれる(AP)

 書簡には、1968年メキシコ五輪の「ブラックパワー・サリュート」で、陸上男子200メートル銅メダルの表彰台で拳を突き上げ、その後代表選手団から追放された、ジョン・カルロス氏(米)も署名に加わった。賛同の声は、カナダなど欧米の組織や選手会にも広がった。

 (ここから先は読者会員のみ見られます。こちらでログイン・会員登録をお願いします)

無断転載・複製を禁じます
1384159 0 編集委員の目 2020/08/04 10:00:00 2020/08/04 21:01:11 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200803-OYT8I50035-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ