気持ちを伝える「非言語」情報、コロナ禍で求められる一工夫

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編集委員 山口博弥

 先日、本紙「あすへの考」で日本心療内科学会前理事長の中井吉英・関西医大名誉教授を取材した(記事はこちら)。紙面で書ききれなかったエピソードから紹介したい。

「あなたの国の言葉で祈ってほしい」

 中井さんの長女が、神学校を卒業した後、米国の病院でチャプレン(牧師兼カウンセラー)として勤務していた時のこと。当直中のある夜、集中治療室から呼び出された。30歳代半ばの米国人男性が心筋梗塞(こうそく)で亡くなったので、すぐ来てほしい、という。

 急いで治療室に駆けつけると、遺体の傍らに妻が立っていた。仮面のような、凍り付いたような表情だった。英語が堪能な長女は、遺体に祈りをささげ、女性に語りかけた。しかし、女性は無表情で視線が定まらず、ただ立ち尽くしているだけ。時間だけがむなしく過ぎていった。

 突然、女性が口を開いた。

 「あなたの国の言葉で、もう一度祈ってほしい。あなたの国の言葉で私を慰めてほしい」

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1392242 0 編集委員の目 2020/08/07 10:00:00 2020/08/07 10:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200805-OYT8I50062-T.jpg?type=thumbnail

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