「マスクから考える『ピンク』問題」…色に女の子、男の子はあるのか
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新型コロナウイルスの封じ込め対策で、世界から注目される台湾。その中心的な役割を担う1人が、デジタル担当大臣のオードリー・タン(唐鳳)氏だ。
近著「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」によれば、1981年生まれのタン氏は、中学校を自主退学後、ソフトウェア会社などを設立。2016年、35歳の時、

そんなタン氏や台湾情勢について取り上げたテレビ番組「世界一受けたい授業」(日テレ系、1月30日放映)が面白かった。
感心したのが、「トイレットペーパーが不足する」というデマへの政府の対応だ。買い占めに走る人々を抑えるために取った対策が「ユーモアで対抗する」。テレビ画面には「私たちにお尻は一つしかない」の言葉とともに、お尻を振る男性のユーモラスな後ろ姿のイラストが映し出された。
マスクのエピソードも印象的だ。マスク在庫管理システムにより、人々はマスクで困ることはなくなったが、その色までは選べない。政府へのホットラインに「小学生の息子がピンクのマスクをして学校に行ったら笑いものにされた」という母親からの相談が寄せられた。
それを知った
よく似た話はカナダでも ピンク色のタンクトップ使い「いじめに反対」
実は、台湾によく似た話が以前、カナダで起きたことがある。
2007年、カナダ東部のノバスコシア州のハイスクールで、ピンク色のポロシャツを着て登校した男子生徒が「ゲイだ」と友達にからかわれ、いじめられた。それを知った年長の男子生徒2人が、75枚のピンク色のタンクトップなどを買い、「明日、みんなでピンクを身に着けよう」と呼びかけた。翌日、これに賛同した数百人の生徒で学校はピンク色に染まり、いじめは自然となくなったという。