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宰相とストレス

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編集委員 吉田清久

 首相の日常は、それこそ「ストレスの塊」ではないか。

 そう思ったのは、21年前、小渕恵三首相が脳梗塞(こうそく)で倒れたときのことだ。

 2000年4月2日未明、小渕氏は体調不良を訴えて緊急入院。その後43日間の闘病生活の末、亡くなった。62歳だった。

連立離脱・警察不祥事・災害対策…倒れる前、声がか細かった小渕氏

党首会談に臨む小渕首相と小沢自由党党首(2000年4月1日)
党首会談に臨む小渕首相と小沢自由党党首(2000年4月1日)

 最後の公務は1日夕方の自民、自由、公明三党の与党党首会談。その場で自由党の小沢一郎党首から連立離脱を通告された。党首会談は約50分間。半分近くは小渕、小沢両氏によるサシの話し合いだった。

 記憶に残るのは、会談後、記者団の「ぶら下がり取材」に応じる小渕氏の映像だ。記者の質問に対し、言葉がうまく出てこない。

 「小沢氏とのやりとりがストレスとなり、脳梗塞の引き金になったのでは」とささやかれた。

 サシの話し合いでどんな議論をしたのか。気になるところだが、小沢氏は後にこう漏らしている。

 「あまりに本音、本心をさらけ出したため、余計な負担をかけたのかと――」

 もっとも、小渕氏は元来ストレスをため込みやすい性格だったという。心臓にも持病があった。当時は、自由党の離脱騒動に加え、度重なる警察不祥事や有珠山噴火対策に追われる日々だった。

 実は倒れる数日前、2度ばかり小渕氏から電話を受けた。受話器の向こうの声はか細く、「相当疲れているな」と感じた。

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